オタ中国人の憂鬱―怒れる中国人を脱力させる日本の萌え力

百元 篭羊【著】

武田ランダムハウスジャパン（2011/01発売）

• サイズ B6判／ページ数 205p／高さ 19cm
• 商品コード 9784270006313
• NDC分類 361.5
• Cコード C0095

内容説明

誰も知らなかった「オタク化する中国のエリート予備軍」の真実。温家宝首相は嘆く。「孫がウルトラマンばかり見ている。せめて中国製アニメを見てくれ…」中国宅（中国人のオタク、の意）たちは熱く語る。「日本は大嫌いだけど、オタク文化は大好き！」「日本には三種の神器がある。それはスクール水着とブルマ、セーラー服だ！」オタでダメな中国人、数億人に激増中。中国の掲示板を紹介する話題の人気ブログ、緊急出版。オタも非オタも笑えるネタが満載。

目次

はじめに　「オタク」が日本を救う！？
オタ中国人的「名作」（オタ中国人も驚愕するリアルサイズの「ガンダム」；カットや修正、それでも見たい「新世紀エヴァンゲリオン」　ほか）
オタ中国人的「古典作品」（ケンシロウは健次郎「北斗の拳」；オタ中国人の道はここから始まった「聖闘士星矢」　ほか）
オタ中国人が直面する「日本と中国の違い」（中国と日本の「三国志一般常識」についての差；日中で違う三国志についての認識―曹操編、呂布編　ほか）
オタ中国人が困惑する「オタク文化」（日本の学校生活が中国ではファンタジーに；サザエさんの長寿番組っぷりはオタ中国人の想像の遙か彼方　ほか）
おわりに　「日本鬼子」オタ中国人へ侵攻開始

著者等紹介

百元篭羊［ヒャクゲンカゴヒツジ］
１９８０年東京生まれの日本人。９０年代に親の仕事の都合で中国に引越し。現地の中学校に放り込まれる。大学卒業まで十数年間北京で生活。現在、中国における日本のオタク文化の影響やオタク的な交流についての情報を発信するブログを運営中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ひみーり]

海外の反応を集めた人気ブログの本、中国について知識ゼロに近い状態の私ですが、とても楽しく読めて一日で読み終えられるぐらい読みやすい本でした。アニメに詳しくない非オタの人はちょっと読みづらいと思います。中国のオタクは日本のオタクと比べて知識量が引けを取らないくらいあって驚き。三国志のくだりは両国にギャップがあり笑えました、自国のことは案外しらない物ですね。中国のオタクの増殖の背景も書かれていて為になった。この本を読んで、世界は一つになれるのかもしれないと期待を抱かせる良い本だと思いました。

2015/05/31

[HANA]

他のオタク系ブログは書籍化するのにあたって真っ当な記事を多くするのに対して、これはガチでオタクの記事ばかりを集めている。その姿勢はいっそ清々しさを感じるほど。とりあえずブログの方で大体の記事は読んでいるものの、こうやって書籍化されているとまた違った趣があるな。とりあえずまともに相手せず茶化す方向の「日本鬼子」とかの方向性は大好き。

2011/01/31

[ピク]

有名海外の反応サイトの書籍化．日本にとって都合の良いコメントばかり訳すようなとことは違って中国人オタの中で青春を過ごした作者なので距離感はちょうどいい．が、いくらなんでも余白の多い読み物としての短さにはガッカリ．要するにそんなサイト覗かないような非オタ向けの入門書みたいな一冊で、その割に注釈抜きでアニメタイトルが入ってきたりしているので伝わり辛い（本田透のオタ本とは本気度が遥かに劣る）．もっとマニアックな記事も入れていいのに．本を出すからにはプロの作家として欲張ってほしかった．盛大にギアスのネタバレあり．

2014/05/22

[仲本テンカ]

「ヤック デカルチャー」…… オタ中国人たちの知識の豊富さに驚愕です。こりゃあ，（核）反応弾なんかいらないな。『萌え』は中国を脱力させる？ いやいや，させなくていい，させなくていい。

2012/06/20

[ＧＥＯ（ジオ）]

再読。非常に面白く、しばしば笑ってしまったw

2013/09/07