内容説明
聖書時代から現代まで、世界の常識を根底から覆す歴史的大作。
目次
はじめに―記憶の堆積と向きあって
第1章 ネイションをつくりあげる―主権と平等
第2章 「神話=史」―はじめに、神がその民を創った
第3章 追放の発明―熱心な布教と改宗
第4章 沈黙の地―失われた(ユダヤ)の時を求めて
第5章 区別―イスラエルにおけるアイデンティティ政策
著者等紹介
サンド,シュロモー[サンド,シュロモー][Sand,Shlomo]
1948年にオーストリアのリンツで生まれた。両親のイスラエル移住にともない、イスラエルで長じ、教育を受けた。テルアビブ大学ではじめた歴史の高等教育をパリの社会科学高等研究所で終えた。1983年に同研究所でジョルジュ・ソレルの思想に関する博士論文を仕上げ、これはただちに出版された(『政治過程の幻想』、パリ、La decouverte、1984)。1984年以降、テルアビブ大学で現代ヨーロッパ史を教える。専門領域は近代社会における知識人の思想および地位、歴史と映画の関係、さらにナシオンの結晶化過程におけるナシオン観念の存在に及ぶ。これらのテーマにつき、フランス語・英語・ヘブライ語で多数の著書と論文を発表した
高橋武智[タカハシタケトモ]
1957年東京大学文学部仏文科卒。同大学院で18世紀フランスの啓蒙文学・思想を専攻。1965~67年、フランス政府給費留学生として、パリ大学(ソルボンヌ)に留学。大学闘争さなかの1970年に、立教大学助教授を依願退職
佐々木康之[ササキヤスユキ]
1935年生まれ。元立命館大学文学部教授、フランス語担当
木村高子[キムラタカコ]
仏語・英語翻訳家。フランス国ストラスブール大学歴史学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科考古学専攻修士課程修了。現在、スロベニア在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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