鬱病ロッカー

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784270005477
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ヴィジュアル系ロックバンド「カニバリズム」のボーカルの怜はメジャーデビューを果たし、まさにこれからという時に適応障害にかかり入院。バンドは活動休止に。1年半の休養を経て、今年の7月に復活が決定。苦しかった療養生活とこれまでの人生を振り返る自伝的エッセイ。

内容説明

薬物依存、人間不信、被害妄想、幻覚、倦怠感。絶望のどん底で見つけたひとすじの光、それは…。うつ病にされてしまったロックボーカリストの壮絶な闘病と再生の物語。

目次

第1章 心の崩壊(東京クリニック;リタリン;異変;怒り)
第2章 適応障害(狂気のライブ;悔恨;活動休止)
第3章 入院生活(入院;存在;約束;家族;音楽;圭)
第4章 社会復帰(退院;自分が死ぬ場所;復活;禁断症状;時間)
第5章 生と死(again and again;死;失った場所;愛を唄う)

著者等紹介

兒玉怜[コダマリョウ]
1982年7月24日、東京都生まれ。ボーカリスト。17歳からバンドを始め、kannivalismとして都内で活動開始。2001年にbaroqueを結成。2003年にはメジャー・デビュー。日本武道館公演も行うなど、人気・実力共に注目を集めるが、2004年に解散。2005年に再びkannivalismを結成し、2006年にはavex traxからメジャー・デビュー。2007年、自身の適応障害によりバンドは活動休止するが、2009年に再始動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

9
kannivalismの兒玉 怜。過酷なバンド活動の中で心を壊し、薬や精神科、メンバーや家族、そしてファンや自分自身に起こる嵐の中で、時に水中深く沈み、時に壁越しに痛みを叫び、足掻きに足掻いて回復へ向かった過程が克明に記されている。 彼は、医療側の人間ではない、だからこそ、精神科に浸かり込んだ私の心に打ちつける情熱、諦めるなという熱意を感じた。 baroque、kannivalismという、決してマイナーではないバンドのヴォーカリストの叫び。諦めない道がきっとあるんだ。そう心に刻み込んで読んだ一冊。2022/07/15

8
鬱病ロッカーという表題が興味を引いた。 カニヴァリズムも兒玉怜という、ミュージシャンは全く知らなかった。 さっそく、youtubeで苦悩時期のライブ映像も視た。 すごくまともで、苦悩のかけらも感じなかった。 ボーイ、黒夢、雅に近い雰囲気を感じた。 ロックやっている奴は頭おかしぐらいが丁度よい。 適応障害、気が狂っていて本物の神秘性が伝わるものだ。 その苦悩は、シドバレッドを彷彿させるよな。 ただ、薬漬けで、精神が壊れた状態で、ステージをこなせるって、若いからなんだろうな。 俺にはできないよ。 2016/01/30

ココマ

5
タイトルは適応障害なのに鬱病とレッテルを貼られた著者の自嘲も含んでいるのかもしれない。この本はライターなしで懸命に本人が綴っているせいか、バンドの嫌なショービジネス、薬害、家庭崩壊どれがメインテーマか絞りにくい内容だが、大概の人が嫌なことが重なる時期はあるのでそういう苦悩をありのままに描いた本と思った方がいいかもしれない。アーティストはこのくらい真面目でないと物を作れないと思った。終盤も自分の影響で周囲も病気になったと自分を責める文で、本当に繊細で誠実な人柄が伝わってきた。 2018/11/23

アオイ

2
高校時代によく聴いていたカニバリズム(バロック含め)を、大人になった今ふと思い出して、ボーカル怜さんの事を知りたいなと思って、今更ながら釣られるようにしてこの本を手に取りました。この本を読んでから、当時の楽曲やライブ映像を見るとほんとに圧倒されるし、より深みを感じるようです。怜さんの「個性に対して治療を行う」という言葉には共感でした。極端な例とはいえ、やはり薬漬けは怖いなぁ。2017/09/28

ねむい

2
2年ぶりぐらいに再読。今の作品・ツアーがとてもよくて、そんな中で改めて読み返しておきたいと思った。一言でまとめると適応障害と闘った日々の記録、のようですが、淡々と書かれているので、誰でも冷静に読めるのではないでしょうか。怜が書いていたように、精神の病は、あくまで自分はそうじゃない(と思っている)側の人間がレッテルを貼っているだけなのかもしれない。思うことは色々あるが、時間が経って、今もステージで彼が歌ってくれていることが何より嬉しい。2015/07/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/287312
  • ご注意事項

最近チェックした商品