あるオランダ人の「昭和ジャパン」論―不確かな平成から見た確かな昭和

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  • サイズ B6判/ページ数 307p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784270005316
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0098

出版社内容情報

今振り返る、昭和の日本。
外から見た失ったものと手に入れたものとは―─。

戦後の昭和は、夢と希望に満ちた時代だった。少なくとも、現在ではそう回顧される時代だった。経済復興と平和を手に入れた日本人たちが、昭和という大きな時代のうねりの中で手に入れたものと失ったものを、著者は外国人の視点で鋭く分析し、これからの日本へ対する問題提起を行う。

内容説明

日本人には気づかないユニークな昭和論。「昭和人」ブリンクマンの眼差し。

目次

第1部 昭和への観点(日本の黄金時代;昭和を祝うことの真の意義;昭和の景勝;都市の風景と生活;サラリーマン減少;日本の柱―労働者たち;反体制の動き(六十年安保闘争)
外国の要素
宗教と伝統
美術、工芸、文化そしてファッション)
第2部 息切れの八十年代―高騰から暴落へ(バブル的な投資;過度なバブル;セックス・アンド・ザ・ジャパニーズ・シティ;サブカルチャーの台頭;海外ツアー時代の到来;洋食から美食へ;バブルがはじける)
第3部 マゼラン海峡の十年間―バブル経済崩壊後の日本をエックス線で検査(宴のあと;個人主義?それって「我がまま」ということ?;「失われた十年」という神話;アイデンティティをめぐる問題;人生で大切なもの;島国からのゆるやかな脱出)
第4部 昭和を乗り越えて(新種の病に古い薬;日本はどのような国家か;変わったもの;変わらないもの;自分の考えや意見を持つために;隠された苦しみ;愛国心の罠;束縛された、自由な日本のメディア;未来のための教育;未解決の問題)

著者等紹介

ブリンクマン,ハンス[ブリンクマン,ハンス][Brinckmann,Hans]
1932年オランダ、ハーグ市生まれ。執筆家。ナショナル・ハンデルス銀行の行員として1950年に来日。同行東京支店長、アメリカ・コンチネンタル銀行日本担当責任者に就任。24年間の日本暮しの中で、日本文化に対する興味を深め、京都のボヘミアンたちとも交流。日蘭協会での活動や日蘭学会の創立メンバーとして日蘭の文化交流に力を注ぐ。日本を去ってからは、キュラソー島、アムステルダム、ニューヨークで国際銀行の要職を歴任し、ニューヨークでは国際銀行協会会長を務める

溝口広美[ミゾグチヒロミ]
九州大学大学院比較社会文化研究科修士課程修了。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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