忘れられない脳―記憶の檻に閉じ込められた私

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  • サイズ B6判/ページ数 308p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784270005255
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

出版社内容情報

もし、忘却のない人生を送らねばならないとしたらあなたは、どうしますか?
“超記憶症候群”第1号症例となった女性の苦難のメモワール

「忘却」が訪れるから、人間は生きてゆける。
辛いことも、悲しいことも、いつの間にか忘れてしまうから救われるのだ。
けれどもし、日常のどんな些細なことも永遠に忘れられずに記憶に振り回される人生を送らねばならないとしたら……。これは、そんな数奇な人生を余儀なくされたジル・プライスの真実の物語。

内容説明

「忘却」が訪れるから、人間は生きてゆける。辛いことも、悲しいことも、いつの間にか忘れてしまうから救われるのだ。けれどもし、日常のどんな些細なことも永遠に忘れられずに記憶に振り回される人生を送らねばならないとしたら…。これは、そんな数奇な人生を余儀なくされたジル・プライスの真実の物語。

目次

プロローグ 記憶に追われて
1章 記憶とふたりぼっち
2章 忘却は天賦の才
3章 子どものころ
4章 日の名残り
5章 自我の確立
6章 時間の考古学
7章 記憶を話して手放す
8章 窓が開く
9章 やり直し
10章 記念碑としての記憶

著者等紹介

プライス,ジル[プライス,ジル][Price,Jill]
1965年生まれ。米国ロサンゼルス在住。「超記憶力」の持ち主。この事例を始めて公表した脳科学の専門誌Neurocase(2006年12月)では、「AJ」と匿名で紹介されている

デービス,バート[デービス,バート][Davis,Bart]
小説家、ノンフィクション・ライター

橋本碩也[ハシモトセキヤ]
1947年三重県志摩市生まれ。70年に日本リーダーズダイジェスト社へ。月刊誌編集、書籍の企画・取材・執筆、翻訳、制作等に従事。85年に証券系経済研究所に転じ、証券・金融・経済アナリスト。その後、フリーランスで講演、著述、翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かおりん

14
「世界が記憶であふれるまえに」でテーマになっていた「超記憶力」の持ち主の苦難のメモワール。忘却が訪れず記憶に振り回される女性ジル。記憶の研究をしている専門家の博士との出会いで、自身の脳の構造を知る。超記憶といっても記憶力がつよい特定分野と弱い分野があり、ありがたいものではなく呪いのようなものだ。辛い記憶、嫌な思いも忘れられないのは拷問に近いだろうなぁと思った。他のマスコミに知られた3人の記憶の超能力者には記憶に苦しめられたことはないという。2017/02/25

EnJoeToh

3
凄まじい。実在の超記憶症候群者の自伝。「記憶の人フネス」を超えている。2009/08/20

れい

2
「忘れていくことって大事だ」と痛感させてくれる本。過去の辛い記憶がずっと消えてくれないのだとしたら、私はとてもではないが生きていけないような気がする。2011/05/05

七波

2
過去を必要以上に溜め込むタイプは肥満になりやすいのかも、と思ったり。感情的な部分だけ、自分に似ていると思った。ノンフィクションに違いは無いが、脳内の話というより著者の主観的な思い出が殆どだった。2009/12/20

K

1
超人的記憶力って憧れるけど不便な面もあるのか。忘れられないってしんどいんだろうな…2022/07/28

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