出版社内容情報
私たちは匂いのことを、これほどまでに知らなかったのか――
匂いにまつわるエピソードをあらゆる角度から描き出す。
これまでほとんど解明されることのなかった匂いの不思議を、科学的にまとめる。匂いの専門家である著者は、香水からペットの糞尿まで様々な匂いを研究してきた。五感の中で最も研究が遅れているといわれる嗅覚を、徹底分析の上で、知覚心理学者として科学する。「この世界にはいくつの匂いが存在するのか」そんな漠然とした質問から、「匂い」を心理的に、技術的に、時にはビジネスの観点から説く興味深い一冊。
目次
匂いの迷路―匂いの数とカテゴリー
匂い分子が支配する世界―匂いの化学分析
鼻がきく人たち―無嗅覚症から超嗅力まで
嗅覚の指紋―スニッフィング・メカニズム
味覚と嗅覚―料理と文化と匂いの進化
体に悪い匂い―悪臭に襲われる人たち
嗅覚的想像力―匂いと嗅覚型芸術家
ハリウッドの精神物理学―匂いつき映画の盛衰
ショッピングモールのゾンビ―匂いのマーケティング戦略
よみがえる記憶―プルーストのふやけたマドレーヌ
嗅覚ミュージアム―匂いの絶滅危惧種
嗅覚の運命―嗅覚装置と嗅覚遺伝子
著者等紹介
ギルバート,エイヴリー[ギルバート,エイヴリー][Gilbert,Avery]
カリフォルニア大学卒業後、ペンシルベニア大学で心理学の博士号を取得。心理学者であると同時に、嗅覚専門の認知科学者、企業家の肩書きも持つ。フレグランス関連企業で人間の嗅覚の研究を指揮するほか、匂いに関する画期的な研究を科学雑誌に掲載したり、有名ブランドの香水の開発に参加するなど、多彩な活動を行う。米国ニュージャージー州在住
勅使河原まゆみ[テシガワラマユミ]
1972年生まれ、翻訳家。筑波大学理工学研究科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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