銃とジャスミン―アウンサンスーチー、7000日の戦い

銃とジャスミン―アウンサンスーチー、7000日の戦い

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  • サイズ B6判/ページ数 390p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784270003343
  • NDC分類 312.238
  • Cコード C0023

内容説明

2006年のある水曜日…スーチーはブラインドを降ろし廊下の方へ歩いていつた。その視線は壁にかけられた写真に向けられた。白黒写真はセピアに変色していた。写真の左には母親の横顔が写っている。束ねた髪に花のブーケをさし、上品に何かを言いかけているようだった。中央で寄りそっているのがスーチーと2人の兄だ。6つのまん丸な瞳はレンズに魅せられているようだった。当時スーチーは何歳だったのか 一歳?一歳半?右には白いターバンを被った父親が微笑みながら横を見ている。若い妻と視線をかわしているのか?男の子の一人を見つめているのか?スーチーは今なおこの謎を解くことが出来ない。悲劇の数ヶ月前に撮影された幸福な家族の写真だ…。

目次

父を殺された孤独な子
人を感動させずにおかない若い娘
勤勉な母親
宿命
気の狂った大尉
瞑想の六年とノーベル賞
刃向かう僧侶
ヤンゴンの春
一台のファックス機のために命を落とした人
迷惑な証人
アリス夫人
ひびの入ったイコン
悩ましい民族問題
暗い年月
幻滅した国連特使
親切な実業家たち
将軍たちとの直接対話
犠牲となった家族
信念を貫いた受刑者たち
計画された殺戮

著者等紹介

山口隆子[ヤマグチタカコ]
1955年生まれ。日本女子大学卒。卒業後、本格的にフランス語を学び、会社勤めのかたわら翻訳の仕事にたずさわる

竹林卓[タケバヤシタカシ]
1948年生まれ。慶応義塾大学文学部英文科卒。「週刊新潮」編集部を経て翻訳家に。RFI(フランス国際放送)のアジアにおける普及につとめた功績により、1995年フランス芸術文化勲章シュヴァリエ受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

OMO

1
面白さ:○   興味:○   読みやすさ:○   新鮮さ:○   文学的云々:×2022/01/29

nearo

0
女性として、母として、妻として、先導者として、ひとりの人間のさまざまな姿を丁寧に記してる印象。2012/08/17

りさんた

0
近くて遠い国ミャンマー、この国の状況を知っている日本人がどれほどいるのだろう。 この作品の中にもいくつか日本の名が出てくるが、その日本とミャンマーとの関わりを知っている日本人がどれほどいるのだろう。 かつて日本人カメラマンがミャンマーで殺された事件、この事実を覚えている人がどれほどいるのだろう。 私たちはまず知ることから始めなければならないのだと強く感じた。2010/06/12

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