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内容説明
2006年のある水曜日…スーチーはブラインドを降ろし廊下の方へ歩いていつた。その視線は壁にかけられた写真に向けられた。白黒写真はセピアに変色していた。写真の左には母親の横顔が写っている。束ねた髪に花のブーケをさし、上品に何かを言いかけているようだった。中央で寄りそっているのがスーチーと2人の兄だ。6つのまん丸な瞳はレンズに魅せられているようだった。当時スーチーは何歳だったのか 一歳?一歳半?右には白いターバンを被った父親が微笑みながら横を見ている。若い妻と視線をかわしているのか?男の子の一人を見つめているのか?スーチーは今なおこの謎を解くことが出来ない。悲劇の数ヶ月前に撮影された幸福な家族の写真だ…。
目次
父を殺された孤独な子
人を感動させずにおかない若い娘
勤勉な母親
宿命
気の狂った大尉
瞑想の六年とノーベル賞
刃向かう僧侶
ヤンゴンの春
一台のファックス機のために命を落とした人
迷惑な証人
アリス夫人
ひびの入ったイコン
悩ましい民族問題
暗い年月
幻滅した国連特使
親切な実業家たち
将軍たちとの直接対話
犠牲となった家族
信念を貫いた受刑者たち
計画された殺戮
著者等紹介
山口隆子[ヤマグチタカコ]
1955年生まれ。日本女子大学卒。卒業後、本格的にフランス語を学び、会社勤めのかたわら翻訳の仕事にたずさわる
竹林卓[タケバヤシタカシ]
1948年生まれ。慶応義塾大学文学部英文科卒。「週刊新潮」編集部を経て翻訳家に。RFI(フランス国際放送)のアジアにおける普及につとめた功績により、1995年フランス芸術文化勲章シュヴァリエ受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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