内容説明
シーソーの席の一つは、空っぽです。もう一つの席では、ピーがシーソーの相手を待っています。でも、誰もやってきません。ピーはノートに、こう書きます。「向こうの席にだれもいないとシーソーはできないね」。大きなもみの木が倒れてシーソーにぶつかり、小さなクマのピーは宇宙へ跳ね飛ばされてしまいます。三日月の先っぽにつかまったピーは、月と太陽がいつも一緒にシーソーをしていると聞きます。ピーは旅を続け、いろいろな生き物たちと出会い、そして気づきます。生きていくときにもまた、すべてのことが上がり下がりするのだと。少しだけ前に進む勇気が出る、ハートフルストーリー。ムーミンの国から来た哲学絵本。フィンランドにて「児童書ベストブック賞」受賞。
著者等紹介
パルヴェラ,ティモ[パルヴェラ,ティモ][Parvela,Timo]
1964年7月生まれ。ユブァスキュラ大学(フィンランド)教育学部卒。小学校の教師として在職中の1989年に、思春期の少年を主人公とした読み物“Poika”でデビュー。この作品がトペリウス賞(フィンランドで最も歴史のある児童文学賞)候補となる。1996年より作家活動に専念。低学年向けの絵本や読み物を中心に、ヤングアダルトを含む児童書を精力的に発表している。フィンランド国内の児童文学賞を数回受賞。2006年、フィンランディア・ジュニア賞(フィンランディア賞はフィンランドの有力文学賞)を受賞し、『シーソー』で2007年児童書ベストブック賞を受賞している
タルヴィティエ,ヴィルピ[タルヴィティエ,ヴィルピ][Talvitie,Virpi]
1961年生まれ。ヘルシンキ芸術デザイン大学(フィンランド)卒。パステルと水彩絵の具を駆使した技法が作品の特徴。児童書の挿絵を非常に多く手がけているほか、新聞や雑誌にも多数のイラストを描いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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