内容説明
多すぎる選択肢におしつぶされることなく、じょうずに選べば満足して生きられる。“選択の自由”に疑問を投げかけ、日々の決断を見つめなおす、目からウロコの選択術。
目次
第1部 なにもかもが選べる時代(お買い物に行こう;新たな選択)
第2部 選択のプロセス(決断と選択;最高でなければだめなとき―最大化(マキシマイズ)と満足(サティスファイス))
第3部 満たされないのはなぜ?(選択と幸せ;あきらめた機会;「もし…していれば」―後悔の問題;選んだ品にがっかりするのはなぜか?―順応の問題;比べるとつまらなくみえるのはなぜか?;選択がうつをもたらすとき)
第4部 満足して生きるための選択術(選択にどう向き合うか)
著者等紹介
シュワルツ,バリー[シュワルツ,バリー][Schwartz,Barry]
スワスモア大学心理学部教授。専門は社会理論、社会行動学
瑞穂のりこ[ミズホノリコ]
翻訳者。1968年生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
12
選ぶ,ということは,諦めるものを決めるということでもある.ある選択肢をとれば,残りの選択肢を捨てるということになり,そしてそれを選んでいた時の結果というのは確認できない.どのような選択をしたとしても,ずっと幸福でいつづけられるということがない以上,必ず後悔することになってしまう.2013/03/15
みどるん
9
選択と後悔が分析されている本。人生は選択の連続、よく考えて決めろ。こんな言葉をよく聞くけれど、選択にはバイアスがかかっていることを認識できていない人が多い。この本には不合理な行動をとって後悔する人間の姿が実験で浮き彫りにされている。ほぼ行動経済学に一致する内容だが知っている人以外にも、これは学校で教えるべき重要性を持つ。2014/09/14
くさてる
5
「選択肢が増えることは必ずしも幸福を意味しない」たくさんすぎる選択肢の中で、常に迷い後悔する人間の言動が、単なる思い込みや性格の問題でなく、人間の心理の成り立ちからある意味で当然の成り行きであることを説明し、では、どうすればこの選択の海の中で溺れてしまわずに生きていくことが出来るかというところまで、とても分かりやすく解説している。面白かったです。2012/11/02
kuwachan_man
4
選択の科学と呼べるような本です。選択肢が増えることは選ぶためのコストと労力がかかり、最適なものを選ぶことが難しくなる側面があります。マキシマイザーは最高を目指すために、いつまでも満足が得られないのに対し、ある程度で妥協するサティスファイサーは満足度が高いという調査結果が得られ、自分はどちらのタイプか、考えさせられます。2015/08/07
Yurika Ito
4
就活中なのでなんだかはっとした。ということでわたしは中小企業に行きます。2014/06/18