超自然―英米文学の視点から

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  • サイズ A5判/ページ数 228p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784269750708
  • NDC分類 930.4
  • Cコード C3098

内容説明

世界は幻影に、言葉は永遠となる。現実と非現実の境界を越えてゆく文学。その想像力を読み解く13の論考。

目次

1 十八世紀以前(妖精の魔術―騎士と老婆の結婚譚;もののけの舞台―シェイクスピア時代の超自然現象;超自然の万華鏡―シェイクスピア最後の作品より)
2 十九世紀(ロマンスの再構築―ウォルター・スコットの『ラマムアの花嫁』;シェリーのキリスト教批判;『ランカシャーの魔女』―魔女信仰への懐疑と空想;ディキンスンの海のイメージの変遷―永遠の世界へのつながり;涙を流すワニ―クリスティーナ・ロセッティの「私の夢」を読む;ヘンリー・ジェイムズと幽霊小説―十九世紀末作品を中心として;オスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』とシェイクスピアの『ソネット集』―裁判とソネットへの「自然に反する愛」)
3 二十世紀以降(ヴァージニア・ウルフの信仰―言葉が世界を創出する;『神の恩恵』に描かれた超自然的世界に見られる旧約性と近代性;創り出された「超自然」―ジェシカ・カワスナ・サイキ「妖怪」における一考察)