内容説明
ファニーの愛称で親しまれた三人のイギリス人女性旅行者と、アメリカン・ルネサンスの知られざる白人女性作家たち―“物書きの女ども”の厳しい視線が内と外から浮き彫りにする“美徳の共和国”アメリカの現実とは?
目次
プロローグ “物書きの女ども”のアメリカ
第1部 新世界を旅する三人のファニーたち(ユートピアを求める旅―ファニー・ライトとアメリカの悪夢;文化果つる地で―ファニー・トロロプのアメリカ体験;パラダイスという名の地獄―ファニー・トロロプの反奴隷制小説;ガラガラヘビと先住民―ファニー・ケンブル『アメリカ日記』;奴隷所有者の妻―ファニー・ケンブル『ジョージア日記』)
第2部 セネカフォールズ以後の白人女性作家たち(ヘスター・プリンの予言―『緋文字』の周辺作家たち;結婚の生態―女性作家の自伝小説から探る;家父長社会のシナリオに背いて―忘れられたフェミニスト小説群;残酷で不条理な生きざま―リリー・デヴェルー・ブレイクの世界;夜明け前の女性群像―一八七〇年代のデイヴィスとブレイク)
エピローグ 共和国アメリカの現実
著者等紹介
大井浩二[オオイコウジ]
1933年高知県生まれ。大阪外国語大学卒業、東京都立大学大学院修士課程修了。関西学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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