内容説明
アメリカ文学全般に見られる「狂気」を、さまざまな歴史的・文化的観点から解明。ユニークなアプローチにより、作品の新たな面を斬新かつ精緻に切り開いたスリリングなアメリカ文学論集。
目次
19世紀の狂気(個の狂気、集団の狂気;『マーディ』論―狂気のメカニズムと創作の回路;ホーソーンと狂気―内なる野性の探究 ほか)
20世紀の狂気(ヘミングウェイと狂気;サリンジャー文学における「狂気」―戦争・少年・美;ギンズバーグと狂気 ほか)
南部と狂気(南部文学と狂気;ウェルティ作品における神話と狂気―“The Wide Net”を中心として)
女性の狂気(ギルマンの挑戦―「黄色い壁紙」における女性の狂気;チカーノの伝説の狂女ラ・ジョローナ/泣き女の語り直し;ジョイス・キャロル・オーツの作品に見る女の狂気―初期三作品の女主人公たちに見る現代アメリカ女性の自己回復への契機としての ほか)
著者等紹介
早瀬博範[ハヤセヒロノリ]
佐賀大学助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。