内容説明
ホーソーンの代表作はみな「恐怖の自画像」であり、彼の文学世界は、それをフィーチャーした画廊のごときである…古典的主題の意義を新たに再考し、その豊かな展開を代表作七編に詳しく辿る本格的論考。
目次
第1章 「許されざる罪」―その出典と意味
第2章 『イーサン・ブランド』と「許されざる罪」
第3章 『痣』―「気高い」科学者の愚行
第4章 『ラパチニの娘』―娘を囲む男たちの「毒」
第5章 『緋文字』―医者の傲りと復讐
第6章 『七破風の家』―法律家と銀板写真師
第7章 『ブライズデイル・ロマンス』―改革家、催眠術師、そして二流詩人
第8章 『大理石の牧神』―カプチン僧と美女
補章 ホーソーンの巡礼行脚―心の原点への旅