内容説明
アメリカ文学の面白さを、シェイクスピアからメタフィクションまでを材料に、気鋭の研究者19名が華麗かつドラマティックに書き下ろした、意欲的な論集。
目次
J.ヒリス・ミラーの批評―テクストの「異種混交性」をめぐって
メタフィクショナル・ホモセクシュアリティ―『ユニヴァーサル野球協会』、性、サブカルチャ
アメリカという名の求心力―トマス・ピンチョン、『競売ナンバー四九の叫び』
アメリカのブロンテ姉妹批評史における「情熱」
文明、野蛮、進化論―オスカー・ワイルドとアメリカ
知られていないもの―スティーヴン・キングの表す恐怖
ブロントザウルス派トウェインの位置―シェイクスピア=ベイコン説の意義
箱庭の窓―並行宇宙の「現実」と「虚構」
『グレンジ・コープランドの第三の人生』におけるブラウンフィールドの人間性
トニ・モリスンと歪められた「母性」―『青い目がほしい』の一考察〔ほか〕
著者等紹介
石田久[イシダヒサシ]
大阪学院大学教授、大阪大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。