感想・レビュー
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うえ
3
「アダムズが乗るはずであったタイタニック号は、1912/4/15、アメリカ沖で沈没した。アダムズは、タイタニック号の沈没にたいへん大きな衝撃を受けた模様である。西洋の機械文明の崩壊を示す、悪夢のような終末論的出来事として受けとめている。…第一次世界大戦、それはアダムズの最後の「教育」であった。彼は、それを単なる歴史的出来事としてとらえてはいない。第一次世界大戦は、アダムズにとって、文明の終わり、世界の終末を意味していた。…第一次世界大戦を、西ローマ帝国の崩壊に匹敵する大事件として、文明史的にとらえている」2024/06/09