内容説明
純文学はもちろん大衆小説、ユートピア小説、旅行記、日記などさまざまなジャンルの作品を対象に、時間と変化を超越したユートピア的空間=アメリカという古くして新しい神話を多角的に考察。
目次
第1部 異国への旅人たち(ガラガラヘビと先住民―フランシス・ケンブルの『アメリカ日記』を読む;追憶のなかの南海―『タイピー』と永遠の風景 ほか)
第2部 ユートピア幻想(説諭と強制―T.S.アーサーの後期禁酒小説;『ブライズデール・ロマンス』における超絶主義芸術家の「陰鬱な仮面」 ほか)
第3部 女性たちのまなざし(アリス・ジェイムズ―日記と「隠れた自己」;『エイジ・オブ・イノセンス』に描かれるアメリカの理想 ほか)
第4部 フェニミスト・ユートピア(ユートピアへの夢―『エンジェル・アイランド』の場合;Jの世界とエクリチュールの歴史―『フィーメールマン』の場合 ほか)
第5部 身体・戦争・テクノロジー(金メッキ時代のスチーム・パンク―エドワード・S.エリスの『巨大なハンターあるいはプレーリーの蒸気人間』を読む;「戦争文学」の系譜―ヘミングウェイからサリンジャーへ ほか)
著者等紹介
大井浩二[オオイコウジ]
関西学院大学名誉教授
相本資子[アイモトモトコ]
関西学院大学文学部ほか非常勤講師
勝井伸子[カツイノブコ]
奈良県立医科大学専任講師
宮澤是[ミヤザワタダシ]
武庫川女子大学文学部准教授
井上稔浩[イノウエトシヒロ]
三重大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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