内容説明
人間存在の根源的二大要素「エロスとアガペ」「聖と俗」あるいは「肉体と精神」の葛藤・融和をめぐる超時空の万華鏡的比較文学の旅へ、ご一緒に―
目次
第1章 佐藤春夫「西班牙犬の家」の謎をめぐって―ラスキンとホイッスラーの絵画論争を軸に
第2章 D.G.ロセッティとワッツ=ダントンの関係をめぐって―芥舟、秋骨、シャープとケインを媒体として
第3章 漱石とD.G.ロセッティ、ラスキンおよびブラッドン
第4章 國木田獨歩『欺かざるの記』を比較文学的に読む―ワーズワス、エマソン、カーライル
第5章 獨歩とワーズワス―短篇「小春」をめぐって
第6章 ヴィーナス・タンホイザー伝説をめぐって
第7章 黒岩涙香譯述『人の運』の原典をめぐって
第8章 川端康成『雪国』―「鏡」の中の世界
著者等紹介
河村民部[カワムラミンブ]
専攻:英文学。1945年兵庫県に生まれる。1967年天理大学外国語学部英米学科卒業。1969年広島大学文学研究科英語学英文学修了。2012年近畿大学文芸学部定年退職。現在、近畿大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。