内容説明
小説をどう読み解くか。小説の“読み”に、高等な理論はなにもいらない。まず自らのCTスキャナーを開いて画像=テクストを丁寧に“読む”ことだ。そこに思いがけない発見があり、そこから新しい解釈が生まれてくる。
目次
序論 なぜジョージ・エリオットとヘンリー・ジェイムズなのか
第1部 ジョージ・エリオット(『サイラス・マーナー』―第6章、その構造と機能;『フロス川の水車場』―フロス“川”を遡る;『ロモラ』の時空を“切る”;『ミドルマーチ』―第60章、その構造と機能;『ダニエル・デロンダ』―橋上での出会い)
第2部 ヘンリー・ジェイムズ(『ロデリック・ハドソン』―作品の中のジェイムズ;『ある婦人の肖像』―なぜイザベルはローマへ戻ったのか?;『悲劇の女神』―ジェイムズの芸術空間;『鳩の翼』と『使者たち』―斜角のダイナミズム)
著者等紹介
荻野昌利[オギノマサトシ]
1933年、横浜市に生まれる。東京教育大学大学院修士課程修了(英文学専攻)。南山大学名誉教授。博士(文学)。現日本ヴィクトリア朝文化研究学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。