内容説明
新しいジャンルとしての歴史小説を確立した「偉大なる匿名作家」ウォルター・スコットが読者に仕掛けたゲームとしてのフィクションの本質に迫る。
目次
序章 スコットの小説の再評価
第1章 新しいジャンルとしての歴史小説
第2章 歴史小説の確立―『ウェイヴァリー』
第3章 作者スコットのペルソナ
第4章 一人称による語り―『ロブ・ロイ』
第5章 有機体としての国家と女性の肉体―『ミドロジアンの心臓』
第6章 運命の流砂―『ラマムアの花嫁』
第7章 フィクションと歴史―『レッドゴーントレット』
第8章 スコットの短篇小説の技法―『キャノンゲイトの物語』
第9章 スコットの最後のペルソナ
終章 結論として
著者等紹介
米本弘一[ヨネモトコウイチ]
1953年岡山県生まれ。1976年大阪大学文学部卒業。1981年大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。神戸大学大学院国際文化学研究科教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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