内容説明
コールリッジの詩を、「他者」をキーワードとして分析することによって、家族に対する負の感情、あるいは結婚への懐疑が詩に表れていることを論証する。
目次
第1章 「クリスタベル」と恐ろしい母―他者の正体
第2章 「クリスタベル」の夢見る者と夢見られるもの―内なる他者
第3章 シンデレラ、パーシー、そして「クリスタベル」―父と娘に介在する他者
第4章 父の語り―自己と他者の狭間にある我が子
第5章 妻の不在―家庭の中の他者
第6章 「老水夫の唄」論―他者との距離感
第7章 「クラブ・カン」における語りの構造―自己意識の他者化
著者等紹介
藤井佳子[フジイヨシコ]
1999年奈良女子大学人間文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。2004年文学博士(奈良女子大学)。奈良女子大学人間文化研究科助手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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