内容説明
現代のグローバリゼーションに向き合う文学、歴史、批評理論、翻訳論の多彩な視点から、ポストコロニアル研究の再構築を試みる。人文学の未来を切り拓く十一の思索。
目次
序 ポストコロニアリズムの「終わり」に向かって
1 歴史と抵抗(黒い影、帝国の影;トロロープと西インド諸島―ジャマイカの「黒い人」を中心に;痕跡と抵抗―ジョウゼフ・コンラッド『ノストローモ』における群衆 ほか)
2 帝国の衰退と存続(『カヴァルケード』と愛国心―ノエル・カワードと帝国の衰退;トリニダードのデレク・ウォルコットと「国民演劇」;捏造されたマイヨット・カペシア―ファノンそしてフェミニストたち)
3 移動、越境、故国喪失(自分について語ること―「晩年」のサイード読解に向けて;理論は旅をする―ホミ・バーバと「その後」;カシミールのラシュディ―『道化師シャリマール』における分割、内破、恥辱 ほか)
多様な「声」への応答―あとがきに代えて
著者等紹介
秦邦生[シンクニオ]
津田塾大学学芸学部准教授。英国ヨーク大学英文学科修了。Ph.D.
中井亜佐子[ナカイアサコ]
一橋大学大学院言語社会研究科教授。オックスフォード大学英文学科修了。D.Phil.
富山太佳夫[トミヤマタカオ]
青山学院大学教授。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了
溝口昭子[ミゾグチアキコ]
東京女子大学現代教養学部准教授。津田塾大学大学院文学研究科後期博士課程修了
早川敦子[ハヤカワアツコ]
津田塾大学学芸学部教授。津田塾大学大学院文学研究科後期博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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