感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takeakisky
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リチャード・フィーバレル君の少し変わった家庭環境と失敗しながらも学び、紳士として真っ直ぐに育ってゆく様。そして、それが破綻していく様。まあ饒舌に語ったものだ。残酷かつ愉快。親ともなれば誰でも多かれ少なかれ考える教育体系。限られた情報から息子の行状を評価する父の憐れな思い込み。息子より目的より私の計画自体が大事になってしまう。さらに邪悪な従兄弟が状況を捻る。システムに対して多すぎるファクターがもたらすものは、ふんづまりのカオス。それでも若い二人は新たな秩序を打ち立てるかに見えるが。待つのは苦い苦い幕切れ。2024/01/28
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