出版社内容情報
呉に荊州を落とされた関羽は、麦城へ逃れた。劉封と孟達は援軍を送らず、関羽を見捨てる。呂蒙の罠にかかった関羽は捕らえられ、最後の拠点・麦城も落とされた。玄徳はただちに出陣して関羽の仇討ちを果たそうとするが、孔明に諌められて思いとどまる。洛陽に凱旋した曹操は頭痛とめまいがひどくなり、天下の名医華佗の診察を受ける。
目次:
麦城に走る/援軍きたらず/関羽の最期/首騒動/蜀鳴動/曹操発病/名医華佗/曹操の死/新魏王/兄弟相争う/七歩の詩/叛乱の芽
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
13
★★★★★関羽、そして曹操の死。綺羅星の如く輝いていた英雄がまた去ってしまった。残念でならない。2020/03/29
gtn
10
呉の追撃に敗走し、最後は部下わずか三百人で廃城麦城に籠り、援軍を待つ関羽。だが、孟達と劉封はその要請を断る。窮地に陥った関羽は、とうとう囚われの身になる。二君に仕えることを潔しとせず、最期は見事に果てる。一方、曹操の見苦しさはなんだ。見えざる敵や亡霊に怯え、苦しみ抜いて死ぬ。一時の栄華など幻。後世が二人をどう評価するかは自明。2024/03/29
しの
9
関羽に続き曹操も。嫌なフラグ立ちまくってますね。悲しいなぁ。2017/02/18
みゃーこ
7
曹操の死と題されているが、本当は関羽の死ではないか?というほど、三国志を読み進めてきたファンの中では最初に乗り越えなければならない喪失感だ。関羽はそのカリスマ性ゆえ、後に多くの逸話を残した。関羽の呪いで死んでいったとされる人も多かった。関羽の個性やスタイルがあまりにかっこよすぎた。この人が今後登場しなくなるのか、といった脱力感がハンパじゃなく、読んだ後涙が止まらず、とても空虚な気持、まさに喪失感を味わった。それほどすごい人だったんだろう。2012/12/03
kuro
7
とうとう関羽が死んじゃった。これはでかい事件です。 関羽の偉大さは、関羽死後の曹操の言葉にもにじみ出ている。 「それにしても関羽め 首になっても 二国を震えあがらせおるわ・・・」2011/12/05
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