出版社内容情報
荊州、南郡、襄陽を手にした玄徳は国力強化のために、南征軍をおこした。玄徳軍は零陵城を落とし、桂陽へと駒を進める。先陣争いに勝った趙雲は、桂陽太守・趙範を降伏させた。趙範の兄嫁を巡る騒動で、趙雲は命を狙われるが、機転をきかせ難を逃れる。趙雲に手柄を立てられ面白くない張飛は、孔明にかけあって、武陵城へ出陣する。
目次:
四輪車/裏の裏/桂陽攻め/兄嫁騒動/張飛武陵をとる/関羽五百騎/黄忠の矢
感想・レビュー
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gtn
16
私情で曹操を見逃した関羽。配下わずか五百騎で長沙攻めすることを劉備に志願する。自らの命をもって、汚名を雪ごうとしたのかもしれない。だが、長沙の主、韓玄は、関羽に手心を加えた黄忠の戦いぶりに腹を立て、彼の首を斬ろうとする。黄忠が功臣であることは民衆の知るところ。これに憤った兵士、農民がクーデターを起こし、韓玄惨死。憂国の士黄忠は劉備に仕えることに。善は善を招く。悪は悪を招く。2024/02/27
わたー
13
★★★★☆サクサクと四郡を制圧する劉備軍。領土とともに、後の五虎将軍に数えられる黄忠や、蜀の晩年まで生き延びた魏延などの名将も家臣に迎えて、飛ぶ鳥を落とす勢い。苦節数十年、ようやく風向きが変わってきたなと。2020/03/29
コウメ
7
劉備南けいしゅうをとる2019/03/08
kuro
7
黄忠の生き方がカッコイイ! 私も自分の正義を貫く生き方をしたい。2011/12/17
みゃーこ
6
大好きな黄老中の登場。関羽との戦いはさすがお互い武人だな~。粋だった。ちょう雲男前や相変わらずやけど鋼鉄の武士道。「妻はなくとも武士のつとめは行えます。拙者は武士として名分の立たぬことのほうを恐れます」って真の武士だ。2012/12/03