出版社内容情報
南陽での不穏な動きを察知した曹操は、再び南陽に出陣する。しかし作戦の裏をかかれ、またもや敗走した。徐州では、曹操と玄徳がひそかに進めていた呂布討伐の企みが発覚、呂布はただちに玄徳のいる小沛へ攻め寄せた。曹操も援軍を出したが、苦戦しているうちに小沛は落城。城兵は四散し、玄徳は呂布に追われて消息不明となる。
目次:
謀略戦/発覚/小沛落城/泰山の戦い/陳親子の暗躍
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SIN EIM
19
【KOEI三国志・人気シナリオ】群雄が出そろい、有名武将がほとんど出てきて、呂布も健在。シミュレーションゲームでは、兵の動かし方を間違えたら曹操でも即死。立ち回り次第では、関羽張飛だけで後の大勢力を打ち取れる(有名武将つかみ取り)玉璽も表舞台に出ているからほしい。孫策は背後を気にしないでいいから快適。など、地図を見てニヤニヤできるのがこの時代。CPUに任せていたら、曹操がアホだったり、呂布が即死したりする。劉備はよく死ぬ。この人はいっつも強敵の前に陣を敷く癖があるから。2025/04/09
まるほ
18
張繍が劉表と組んで不穏な動きをしているとの報を受け、南陽に再度出兵する曹操。夏の出兵のため兵たちは飲み水に飢えるが、曹操は梅林の話をすることでこの危機に対処する(梅林止渇)も、敵将賈詡の策略に嵌り敗走する。▼曹操との企みが呂布に発覚した劉備は、怒る呂布に攻めこまれる。劉備は関羽・張飛ともはぐれるも、一人単身辛くも逃げ落ち、曹操の援軍勢にたどり着く。曹操軍は許褚を先鋒隊として呂布に反撃する。防戦に回る呂布に策略を仕掛ける陳珪親子。▼荀彧、夏侯惇登場。2021/07/11
わたー
15
★★★★☆賈詡の偽撃転殺の計と虚誘掩殺の計が光る。武力のみでなく、知略で敵を下すことのなんと爽快なことか。だが夏侯惇の、矢を受けた自分の目玉を食べるシーンがなかったことが残念。2020/03/26
ノリピー大尉
15
再び苑城へと向かう曹操には苦難が待ち受けていた。 呂布は玄徳を攻めるが、その背後で、陳父子が動き出す。 「高祖の我慢が最後の勝ちを制したのでございます」(79ページ) 複雑な戦局を理解するため、ときどき読み返しています。2019/08/31
gtn
14
曹操は戦下手である。張繍と劉表の計略に気付き、先手を打ち攻めたものの、五万の死者を出す大惨敗。また、呂布も愚か者。陳親子の下心も分からず、パペットの様に踊らされる始末。一方、劉備はいったんは敗れ、一人逃亡する最中、行く先々で農民からの差入を受ける。最後は庶民を味方にした者が勝つ。2024/01/19