潮文庫<br> 中国ミステリー探訪―千年の事件簿から

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潮文庫
中国ミステリー探訪―千年の事件簿から

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  • サイズ 文庫判/ページ数 328p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784267024436
  • NDC分類 923
  • Cコード C0195

出版社内容情報

古典から現代に至る中国文学を「ミステリー」の側面からアプローチした意欲作!
中国におけるミステリー作品は、シャーロック・ホームズやアルセーヌ・ルパンが登場するよりも、1500年以上前に誕生しており、世界最古のミステリー文学にして、現代でも充分通用するトリックに満ちているといわれている。
中国文学において「ミステリー」作品はどのような変遷を遂げてきたのか、無類のミステリー好きであった中国文学者が大いなる好奇心と豊富なその学識から、全貌を解き明かす──。

内容説明

中国における「ミステリー」作品は、シャーロック・ホームズやアルセーヌ・ルパンが登場するよりも、1500年以上前に誕生しており、世界最古にして、現代でも充分通用するトリックに満ちているという。中国文学においてミステリー作品はいかなる変遷を遂げてきたのか。無類のミステリー好きであった著者が、その全貌を解き明かす―。

目次

怨みの緑血
道ならぬ恋の果てに
事件のかげに事件あり
純愛珍事件
亡霊の復讐
漢字に隠された謎
盗まれた財宝
盛り場育ちのミステリー
ピカレスク・ミステリー
悪漢狂想曲(上)
悪漢狂想曲(下)
口は災いのもと
悪夢の連続怪事件
祭りが呼んだ大事件
演技派の名裁判官
暗号で書かれた遺言状
悪女の犯罪(上)
悪女の犯罪(下)
「黒猿」の謎
船旅の悲劇(上)〔ほか〕

著者等紹介

井波律子[イナミリツコ]
中国文学者。1944年‐2020年。富山県生まれ。京都大学文学部卒業後、同大学大学院博士課程修了。国際日本文化研究センター名誉教授。2007年『トリックスター群像 中国古典小説の世界』で、第10回桑原武夫学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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よっち

23
中国文学においてミステリ作品はどのような変遷を遂げてきたのか。無類のミステリ好きであった中国文学者が大いなる好奇心と豊富な学識から、全貌を解き明かす1冊。中国ではミステリめいたものは六朝時代の3世紀中頃からすでにあって、16世紀の明末に公案小説というジャンルが生まれ、公案ものに武侠的小説と絡めたり、西欧インパクトで生まれた偵探小説までの流れ、そして「包公案」を始めとするトリックを用いた犯罪小説や未邦訳の作品なども多数紹介されていて、中国にミステリの概念が生まれる前にもこんなにあったんだなと驚かされました。2025/01/08

さとうしん

14
六朝志怪小説から唐代伝奇、三言二拍、公案小説などを経て新中国成立あたりまでの中国のミステリーの系譜を辿る。ミステリーもほかの伝統文芸と同様、先行作品による典故の積み重ねで成立している。近代になると西洋のミステリーの翻訳も行われるが、ホームズの翻訳などは日本よりも早かったという。しかし武侠小説まで扱ったなら現代の古龍作品も扱ってほしかった。末尾の21世紀の程小青・孫了紅誕生の予言は実現しているが、著者は亡くなる前にそれを知っていたのだろうか?2024/11/09

アカツキ

12
3世紀中頃から20世紀中頃までの中国ミステリー作品を追っていく。物語のあらすじ、挿絵が豊富なのが嬉しい。中国の古典って面白いけれど、拷問で自白強要するのはどうなんだろうと毎回思う。そして、シャーロック・ホームズをきっかけに中国ミステリーは近代化したという。中国でも愛されてるのね。2025/01/13

Ise Tsuyoshi

3
3世紀から20世紀まで、中国の「偵探小説」史。井波律子さんの博覧強記ぶりが相変わらず凄い。「聊斎志異」は部分的に読んだことがあるけど、いわれてみればミステリー仕立ての話も結構あった。ホームズ、ルパンの翻訳が受け入れられる素地はあったのだなあ。後書きで紹介されている「乱歩全集と内藤湖南全集で悩んだ揚げ句に乱歩全集を買ってしまった」という井波さんのミステリー好きを表すエピソードは笑えた。文庫化で巻末にあったという連環画が割愛されてしまったのが残念。どんな作品が載っていたのか気になる。2025/01/22

Steppenwolf

1
G書評で本書を紹介されていたので読んでみた.京都新聞に20年ほど前に連載されていたとのことである.私もそういえば連載を持たれていたなと言う程度の記憶であった.私も読んだことのある作品や持っているだけの古典からミステリー風のものを紹介されている.本書の完成から最近は結構台湾や中国の作家が日本にも翻訳され紹介されているのは隔世の感がある.文庫版解説でも三体とかに言及されていた.新聞連載であったことや,絵が必ず入っていて実に読みやすかった.2024/12/23

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