出版社内容情報
蘇我馬子、推古天皇、聖徳太子――古代史を彩った傑物たちの愛憎劇 政敵との死闘、推古大王・聖徳太子との愛憎の果てに馬子が得たものとは。
かつて日本の中心地であった飛鳥(現在の奈良県明日香村)を舞台に、蘇我馬子の国づくりにかけた生涯を描く。時は570年、病床に臥す父・蘇我稲目から強大な豪族・蘇我一族の頭目の座を受け継ぎいだ馬子。以来、大王に次ぐ大臣として、日本に渡ったばかりの仏教に根差した国家を目指して邁進していく。しかし、理想のためには謀略や暗殺も辞さず、馬子は血塗られた覇道を歩んでいくのであった――。宿敵・物部守屋との争い、日本最古の女性天皇・推古との知られざる関係、天才・聖徳太子への嫉妬と恐れなど功罪相半ばする日本最古の〝悪役〟の実像とは。古代史浪漫小説、待望の文庫化。
内容説明
ときは飛鳥時代。豪族・蘇我氏の若き指導者、馬子は大王の外戚として権力を掌握し、額田部(推古天皇)、厩戸(聖徳太子)らとともに仏教を基盤とした国造りを目指していく。物部守屋をはじめ立ちふさがる政敵たちを次々と打ち破る馬子だが、徐々に額田部、厩戸との不協和音が鳴り響き…。理想の国造りにかけた蘇我馬子の生涯を描き切った傑作長編。
著者等紹介
伊東潤[イトウジュン]
1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。『国を蹴った男』(講談社)で「第34回吉川英治文学新人賞」、『巨鯨の海』(光文社)で「第4回山田風太郎賞」と「第1回高校生直木賞」、『峠越え』(講談社)で「第20回中山義秀文学賞」、『義烈千秋 天狗党西へ』(新潮社)で「第2回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)」、『黒南風の海―加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』(PHP研究所)で「本屋が選ぶ時代小説大賞2011」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y.yamabuki
TheWho
hiyu
coldsurgeon
のりさん