出版社内容情報
世界は「国家」から「都市」の時代へ――
アメリカを代表する知性が国際社会の進展のカギを握る「都市」の可能性に迫る。
人類の生存を脅かす深刻な課題に対し、その解決のカギを握る非国家アクターとしての
新しいタイプの都市――
「グローバル都市」の出現に光を当てた画期的な作品。歴史、地政学、各種データを
踏まえつつ斬新な視点から斬り込んだ内容は読者に世界を読み解く新たな知見を
与えてくれる。
東京を含めた世界各国の大都市が、国際情勢のなかでどのように振る舞い、せめぎ合い、
あるいは連帯しているのか。その的を射た分析から、国家の制約を超えた世界の都市群が、グローバルな課題に果敢に挑戦している様が浮かび上がってくる。
国際社会に安定をもたらす国家の役割には限界がある――
そうした指摘を目にすることが増えた今こそ読まれるべき一書。
内容説明
世界の安定と民主主義のため、「都市」が積極的な力を発揮し始めた―。世界は「国家」から「都市」の時代へ。国際社会進展のカギを握る「グローバル都市」の可能性に迫る画期的論考!
目次
はじめに 国際関係におけるグローバル政治都市
第1部 ウェストファリアの興亡(世界の勢力は都市から国民国家へ;情報科学の大転換―グローバル政治都市のためのカタリスト;技術、金融、そして変化する都市国家の均衡)
第2部 グローバル政治都市の四つの顔(グローバル政治都市の「権力の半影」;政治フォーラムと国際関係の変遷;都市の草の根運動とグローバル・アジェンダ;世界を形作る市民リーダー;結論 都市とグローバル・ガバナンスの将来)
著者等紹介
カルダー,ケント・E.[カルダー,ケントE.] [Calder,Kent E.]
ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)教授、同大学院附属ライシャワー東アジア研究センター所長。ハーバード大学大学院修士課程及び博士課程を修了。1979年ハーバード大学日米関係プログラムの初代事務局長。プリンストン大学ウッドロー・ウィルソン政治大学院で20年間教鞭を執り(1983年~2003年)、米国戦略国際問題研究所(CSIS)日本部長(1989~1993、1996年)、駐日米国大使特別補佐官(1997~2001年)などを歴任。アジア・太平洋大賞を受賞した『アジア危機の構図』(日本経済新聞出版社)の他、著書多数。2014年、米国における日本研究の発展及び相互理解の促進に寄与した功績が認められ、旭日中綬章を受章
中山雅司[ナカヤママサシ]
創価大学法学部教授。兵庫県生まれ。1986年創価大学大学院博士前期課程修了。ナイロビ大学客員講師、国際基督教大学非常勤講師、ハーバード大学客員研究員などを経て2003年より現職。専門は国際法、国際機構論、平和学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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