出版社内容情報
樹は何を想い、そこに立つのか―
人と樹が織りなす不思議な物語の世界へ
お眠り、二本足のサルとイヌ。
あたしも一緒に瞼を閉じるわ。(「弔い花」より)
人と樹が織りなす不思議な物語の世界へ
『姉の島』で泉鏡花賞を受賞!
ああ、動くとはこういうことだったのね。「孤独のレッスン」
ここにわが息子とニームの若木との、婚礼の式を執り行う。「花嫁の木」
おれと死に別れた後、君はこんなに美しい木に生まれ変わったんだね。「逢いに来る男」
お眠り、二本足のサルとイヌ。あたしも一緒に瞼を閉じるわ。(「弔い花」より)
木が死ぬときって、どんなふうに死ぬの? 「深い夜の木」
など全18編を収録!
生命(いのち)と魂を紡ぐ珠玉の連載短編集!
内容説明
音のない砂漠で途方もなく長い年月を立ち続けるサバンナ・アカシヤ(「孤独のレッスン」)。リラの木の娘たちが飛び立つ旅支度を整える種の姉(「リラの娘」)。樹は沈黙している。しゃべらない。動かない。そうして、地球上のどんな生物より長生きだ。そんなに生きて、樹は何を考えているのだろう。著者が出会った木たちにまつわる短編18編を収録。
著者等紹介
村田喜代子[ムラタキヨコ]
1945年、福岡県北九州市生まれ。77年『水中の声』で九州芸術祭文学賞を受賞、87年『鍋の中』で第97回芥川賞を受賞。90年『白い山』で女流文学賞、92年『白い山』で平林たい子賞、97年『蟹女』で紫式部文学賞、98年『望潮』で川端康成文学賞、99年『龍秘御天歌』で芸術選奨文部大臣賞、2010年『故郷のわが家』で野間文学賞、14年『ゆうじょこう』で読売文学賞、19年『飛族』で谷崎潤一郎賞、21年『姉の島』で第49回泉鏡花賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みゃお
YH
なんてひだ
バジルの葉っぱ