内容説明
壮大な中国の歴史の中で、日本人に一番なじみの深い秦代~後漢末(三国時代)の戦にまつわるエピソードの中から、『史記』『三国志』に登場する絢爛豪華な漢たちに主眼をおいてトピックを厳選。それらの人物に関連する故事成句・名言も余すところなく紹介し、より深く英雄豪傑たちにまつわる戦いの歴史をあぶり出していく―。
目次
第1章 群雄割拠の時代―始皇帝~項羽と劉邦(秦の始皇帝;陳勝・呉広の乱;反乱の拡大と秦王朝の滅亡;鴻門の会;劉邦の反撃;劉邦の関中制覇と敗北;彭城の危機;〓陽の危機;背水の陣―韓信の大勝負;韓信の岐路;項羽と劉邦の対決;項羽の死)
第2章 激動の時代を生き抜く漢たち―漢の武帝~三国志の英雄たち(韓信・黥布の粛清、劉邦の死;呂后の専横と陳平・周勃の反撃;武帝の登場;最盛期の武帝;晩年の武帝;前漢王朝の滅亡、王莽の簒奪;光武帝(劉秀)の擡頭、後漢王朝の成立
班超の奮闘
後漢末の混乱
曹操の戦い
曹操軍団の勇将たち
劉備の戦い
諸葛亮と劉備軍団の猛将たち
孫堅・孫策・孫権の戦い
孫氏軍団の勇将たち
三国の終幕)
著者等紹介
井波律子[イナミリツコ]
中国文学者。1944年‐2020年。富山県生まれ。京都大学文学部卒業後、同大学大学院博士課程修了。国際日本文化研究センター名誉教授。2007年『トリックスター群像―中国古典小説の世界』で、第10回桑原武夫学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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