内容説明
いまこそスマホ的思考を捨てよう!芥川賞作家によるネット社会への警鐘!!
目次
第1章 私の思い出はスマホに収まらない
第2章 スマホがもう一人の自分を勝手につくる
第3章 ネット社会の匿名性
第4章 ネットでは「盗み」は知的作業なのか
第5章 コロナ禍が祭りをネットに移した
第6章 「見られたい」という欲望
第7章 ネット動画との付き合い方
第8章 ネットが人を委縮させる
第9章 紙の本が思考を鍛える
第10章 スマホから逃れて自分を取り戻す
著者等紹介
藤原智美[フジワラトモミ]
小説家。1955年、福岡県生まれ。92年、『運転士』で第一〇七回芥川賞受賞。ノンフィクション作品にはベストセラー『「家をつくる」ということ』『暴走老人!』のほか、ネット社会の問題点を明らかにした『検索バカ』『ネットで「つながる」ことの耐えられない軽さ』『つながらない勇気』がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kubottar
14
ぼーっとする時間が大事だったんだけど、今やスキマ時間は全てスマホに奪われてる。最近自分もネットのやりすぎを痛感したので、デジタルデトックスを始めた。2022/08/10
桂 渓位
7
スマホ無しの生活に戻ることは困難でしょうが、せめて歩きスマホは止めようと、つくづく感じさせる1冊でした📕2024/06/01
Yugo
2
スマホにより様々な課題がある現代へ問題提起がなされている本だった。ネットが普及したことによって、今までより一層言葉が簡単に転用できるようになった。だから、捏造が簡単にできるし、元々意図していた意味合いではなく伝わってしまうこともある。SNSでの発信が習慣になってしまうと、それに合わせて思考が変わってしまう。どこに行っても何を見ても、ネットでこう発信しよう、どう撮影して見せようか、と無意識に考えてしまう。また「いいね」が欲しいがために、本当は興味がない場所に足を運んだり、行動まで変わってしまうことがある。2023/12/19
yoshinori niida
2
前半少しと後半を重点的に読んだ。スマホが運ぶデジタルの情報の海に日々浸かっていると、自ら考える力を無くしていく。また、フィルターバブル効果により、自分の考えが狭く偏っていることにも気づけない。著者はデジタルよりもアナログの良さを訴える。昨今デジタルデトックスが叫ばれたりしているが、デジタル漬けの生活から離れ、アナログの生活を送ることは、人間本来の感性を取り戻すという意味でもとても良いものでは無いかと感じた。2023/09/18
小説大好き
2
めちゃ渋い一冊だと思った。スマホは最高にチルい存在。エモいってこと。でも使いすぎるとやばい。それを指摘してる。えぐいて。2022/06/13