内容説明
出張料理人さち子は、依頼者の悩みを料理で解決していく。大御所の小説家を喜ばせた意外なレシピ、依頼者の老いた母を元気にした魔法のスープ、異国の来客に戸惑う両親とその息子を救った言葉…。そんなさち子は老舗料亭「花菱」の一人娘だったが、花板である父の死によって最悪の事態に。大好きだった父の味は滅んでしまうのか。
著者等紹介
山口恵以子[ヤマグチエイコ]
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。会社員を経て、派遣社員として働きながら松竹シナリオ研究所で学ぶ。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら小説を執筆。2007年『邪剣始末』で作家デビュー。13年『月下上海』で松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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