内容説明
32年前、職場に「子連れ出勤」したことで始まった多くのバッシング―日本社会に蔓延する「文化的暴力」。女性たちを取り囲む「見えない檻」。「働く母が失ってきたもの」は取り戻せたのか。
目次
第1章 「アグネス論争」が残したもの
第2章 幸せを感じられない日本の女性たち
第3章 女性たちを囲む「見えない檻」
第4章 子どもたちこそ社会の希望
第5章 「女性が輝く日本」への意識改革
第6章 「アグネス論争」が私を成長させてくれた
第7章 日本の未来への展望
著者等紹介
チャン,アグネス[チャン,アグネス] [Chan,Agnes]
歌手・エッセイスト・教育学博士。1955年香港生まれ。72年、「ひなげしの花」で日本歌手デビュー。上智大学国際学部を経て、カナダのトロント大学(社会児童心理学)を卒業。89年、米国スタンフォード大学教育学部博士課程に留学。94年、同大で教育学博士号(Ph.D)取得。98年、日本ユニセフ協会大使に就任。2016年、ユニセフアジア親善大使に。ペスタロッチー教育賞、日本レコード大賞特別賞などを受賞。2018年、旭日小綬章受章。現在は芸能活動のみならず、文化人として世界を舞台に幅広く活躍。日本対がん協会「ほほえみ大使」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒデミン@もも
46
アグネス論争から30年以上経った日本のジェンダーギャップ指数120位だもの。この数字が全てとは言わないが、もっと変わらないと、変えないと。それは、自分の意識から。 2021/04/03
gtn
18
ある役割を完璧に演じてしまう「ロール・パーフェクト」の傾向が日本人にはあるらしい。思えば、第一次第二次ベビーブームも、みんな産んでいるから私もという役割演技の側面があったのではないか。さまざまな施策を講じても、各人の自由意思に委ねる限り、出生率の著しい上昇は望めそうにない。ならば、今まで消極に解されていたロール・パーフェクトをうまく使って、国民のムードを変えていくアイデアがあればと思う。2020/05/13