スーパー大陸―ユーラシア統合の地政学

カルダー，ケント・Ｅ．【著】〈Ｃａｌｄｅｒ，Ｋｅｎｔ Ｅ．〉/杉田 弘毅【監訳】

潮出版社（2019/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 408p／高さ 20cm
• 商品コード 9784267022197
• NDC分類 319.2
• Cコード C0031

内容説明

トランプの孤立主義、習近平の一帯一路、米国きっての知日派が解き明かす、新世界秩序の未来図！

目次

ユーラシアの再連結とルネッサンス
シルクロード・シンドローム
発達中のユーラシア
統合のロジック
中国の静かなる改革
東南アジア―最初の試み
ロシア―非対称の協商
新しい欧州―深まる相乗作用
不安、そして深まる疑念
新しい世界秩序に向けて
展望と政策への影響

著者等紹介

カルダー，ケント・Ｅ．［カルダー，ケントＥ．］ ［Ｃａｌｄｅｒ，Ｋｅｎｔ　Ｅ．］
ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院副学長、同大学院ライシャワー東アジア研究センター長。ハーバード大学大学院修士課程及び博士課程を修了。１９７９年ハーバード大学日米関係プログラムの初代事務局長。プリンストン大学ウッドロー・ウィルソン政治大学院で２０年間教鞭を執った後、２００３年より現職。その後、米国戦略国際問題研究所（ＣＳＩＳ）日本部長（１９８９～１９９３、１９９６年）、駐日米国大使特別補佐官（１９９７～２００１年）などを歴任。２０１４年に米国における日本研究の発展及び相互理解の促進に寄与した功績が認められ、旭日中綬章を受章

杉田弘毅［スギタヒロキ］
共同通信社特別編集委員。一橋大学法学部を卒業後、共同通信社に入社。テヘラン支局長、ワシントン特派員、ワシントン支局長、編集委員室長、論説委員長などを経て現職。安倍ジャーナリスト・フェローシップ選考委員、東京‐北京フォーラム実行委員、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科講師なども務める（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[wiki]

読了に根気がいった。「ユーラシア大陸の統合」という、巨大な世界の転換が起きている事を本書は語る。「北京主導の分配型グローバリズムは、協力を促すうえで法律の条文ではなく恩恵の配分に依拠しており、中国は浸食を始めたリベラルな政治経済体制に取って代わる、他国の従属をもたらす制度の下で用心深く覇権に向かって歩んでいるようである」と。法の支配よりも利益に依拠という考え方は華人に特徴的で、自身の体感でもある。今後の人生で交流不可避の中国。その一つの行動規範を知る一節だと思う。日本の役割もまた、激動の中で模索が必要だ。

2020/04/26

[tarecurry]

物理的な大陸か、もうひとつのバーチャルな世界か。次なる覇権はどこがどう握るのか。まさに今その岐路にある。

2021/06/18

[みっつん]

どれくらい年月がかかるか知らないが、スーパー大陸の中心となる中国は、その恩恵と引き換えに民主化は避けられないんだろうなぁと思った。

2020/10/22