内容説明
多彩な軍師・武将が活躍し、かねてから日本人に絶大な人気を誇る『三国志』。その壮大な物語にちりばめられた数多くのエピソードの中から、厳選されたキーワードをピックアップし、まったく新しい視点から戦闘や戦略のみならず、物語の背景にある当時の中国社会の文化や生活習慣までも浮き彫りに―。より深い“三国志の世界”へ、あなたを誘います。
目次
序章 「三国志」について
第1章 「人」を読む(宦官;名門;ヒゲ ほか)
第2章 「戦」を読む(兵糧;檄文;名馬 ほか)
第3章 「社会」を読む(玉璽;酒;手紙 ほか)
著者等紹介
井波律子[イナミリツコ]
中国文学者。1944年富山県生まれ。京都大学文学部卒業後、同大学大学院博士課程修了。国際日本文化研究センター名誉教授。2007年『トリックスター群像―中国古典小説の世界』で、第一〇回桑原武夫学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鴨の入れ首
1
三国志の長大な物語を分かりやすいキーワードごとに読み解く、初心者向け三国志解説書です。文章も平易で分かりやすく、大変面白い本でした。いろいろな切り口からの楽しみ方もあるのだなと思うと同時に、三国志(正史三国志と三国志演義)の世界の面白さを再認識しました。2024/08/23
ひろし
1
「軍師」とか「兄弟」とか、キーワードを挙げてそれにまつわる三国志のエピソードを紹介していく本。三国志に詳しい友人から解説を受けているようで、うんうんそうだね、へーそうなんだ、と三国志の物語を思い出しながら読めて楽しい。ただ、この本を読むだけでは物語の流れはよくわからないので、既にある程度三国志を知ってる人向けだと思う。2020/03/22
塩豚葱串
1
東京国立博物館で開催中の三国志展に合わせて読了。 国毎ではなく、キーワード毎なのが面白い。2019/07/29
チィ★
0
三国志展に行くために買い、結局行った後に読了。三国志については、映画レッドクリフと視聴中のドラマのみ。初心者でもとても分かりやすいし、読みやすいし演義と正史の違いも面白かった。視聴中のドラマが司馬懿が主役だからどうしても気持ちは魏寄り。曹操の扱いが演義と正史で全然違うとは。各タイトルごとに数ページだから、ちょっと気になった時にまた読み返せるのも便利。2019/08/19