内容説明
花倉の乱に勝利し、今川家当主となった義元。「天下に名乗りを上げる」。義元の想いは今川発祥の地・三河と経済の中心地・尾張へ。背後の武田と北条に対して、参謀・雪斎と共に苦心の末に戦国最強の甲相駿三国同盟を成し遂げる。いよいよ西へ出陣。その前に織田信長と木下藤吉郎が待ち構える―!貴族化して時代に乗れなかった敗者、そんなイメージを覆す「戦国武将」今川義元の新たな物語!
著者等紹介
〓橋直樹[タカハシナオキ]
1960年東京都生まれ。92年「尼子悲話」で第72回オール讀物新人賞を受賞。95年「異形の寵児」で第114回直木賞候補。97年『鎌倉繚乱』で中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ほうすう
13
花倉の乱から桶狭間まで、戦国大名・今川義元の生涯を描く。面白かったのだが後半の桶狭間パートは主役が信長になってしまったのかしらと思うほど織田側からの視点が多い。奇襲された側の視点で描くと何が何だか分からぬうちに終わってしまうからだろうか。もう少し義元の視点の桶狭間を見たかったという気持ちはある。他の人の感想にもあったが、作中の武田晴信から見た長尾景虎への気持ちで「変なのにからまれちゃったなあ」というぼやきはちょっと笑ってしまった。2022/08/19
ゴールデンボート
0
とてもよい本ですよ2021/01/27
たかむら
0
昨今の風潮に合わせた、ただ無能な公家っぽい感じの義元ではなく、武士としての義元を描いている。 還俗して武将として生きていくという意味では足利義昭と対比して読むのも面白いかもしれない。還俗した立場だったからこそ武士として生きようとしたという視点も面白い。 義元の武士としての視点からのためか、武将としてでなく政治家(領主)としての視点も読みたかったとも思う。領国統治のための施策やその苦労に着目するのもまた違った義元が描けるのではないか。 普段描かれる織田、豊臣、徳川視点ではない義元像を楽しめる一冊だった。2020/11/08
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