潮文庫<br> あの世とこの世を季節は巡る

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潮文庫
あの世とこの世を季節は巡る

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  • サイズ 文庫判/ページ数 229p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784267021206
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「フェイスレス」「クラン」シリーズの著者が原点に立ち返った待望のホラー最新作!この世ならぬ存在と話ができる青年・日下慎治が、怪異に悩む人々のところへふらりと現れる。
人気のないプール。いつもと違う電車。使われていない教室。地下駐車場――街の片隅にある「境界」に棲むあやかしたちに寄り添い、話を聞き、そしていつのまにか去っていく放浪の青年が秘めた過去とは。


沢村鐵[サワムラテツ]
著・文・その他

内容説明

すべてはあの夏に始まった。明彦の通うプールでは不可思議な現象がたびたび起こっていた。水の中に何かいる。ある日、一人の青年がプールの前にたたずんでいた。なんとその青年は幽霊と話ができるらしく―。六道の世界を周回する山手線、真冬の高校で起きた行方不明事件、取り残された迷子の少年霊。日常に起きる怪異をめぐる短編集!

著者等紹介

沢村鐵[サワムラテツ]
1970年岩手県釜石市生まれ。2000年『雨の鎮魂歌(レクイレム)』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Junichi Yamaguchi

34
『迷子係』… 沢村さんの側面を見た感じ。 優しいホラー⁈と言えばいいのかな⁈ 主人公の人となりをより知りたくなる物語。。2018/04/26

坂城 弥生

24
不思議な話の短編集。続きがあったら読みたい。2020/07/27

昼夜

14
優しい迷子係の慎治くんと話してみたくなりました。続編も読みたいです。2018/04/19

ぴよ子

12
ホラー連作短編。日下慎治という謎の青年が、すっと現れて奇妙な事件を解決していく。恐怖というよりは、すっと冷えていく、そんな感じで雰囲気がとても好きでした。日下慎治が謎のままなのでもっと深く読みたいなと思いました。プロローグということなので、続きが楽しみです。2018/03/15

かおすけ

11
【NetGalleyJPからのゲラ】3/5に刊行されています。スポーツクラブでの水泳の練習中に、不気味な体験をした明彦。学校を早退して山手線に乗って帰宅中に、異世界に連れて来られた祐仁。高校生のときの恐ろしい体験から、猿の相手ができなくなった獣医の則子。マンションの駐車場から出られず、住人を脅かして遊んでいる幽霊の雄飛。どの話にも登場する日下慎治。祓うわけでもなく退治するわけでもなく、異界のものである相手の存在を認め、話し相手になる。慎治のそんな優しさに救われるものたち。心温まるホラーでした。2018/04/22

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