内容説明
何かあるとすぐにネットで検索。止まらないネットサーフィンで、気づくと1時間。LINEの既読が気になって仕方がない…ネット漬けの日常から逃走し、「自分」を取り戻す。芥川賞作家によるネット社会批判。
目次
いまこそスマホ断食を
私の思い出はスマホには収まらない
データに分解された私を誰かが見ている
ネット社会の匿名性
ネットでは「盗み」は知的作業なのか
自己愛が「祭り化」で加速する
「見られたい」という欲望
ネット動画とのつきあい方
ネットが人を萎縮させる
紙の本が思考を鍛える
スマホから逃れて自分を取り戻す
著者等紹介
藤原智美[フジワラトモミ]
1955年、福岡県生まれ。92年、『運転士』で107回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
285
たしかにスマホがネット依存に繋がってるなと感じることが多いし、本当に自分は違うとは言い切れないが、ネットの情報を鵜呑みにしてる人が多いイメージはある。一度スマホも断食してみたいなと思うが中々大変だなとも思う。2019/08/15
金吾
34
確かにスマホやネットは軽易に情報を入手できますし、他者とのつながりも保てますので中毒性があると思います。しかし苦労しないため成長はしにくいかなとも思いました。便利であることは間違いないので、自分で考えることをしながら活用していきたいです。2024/08/12
Aya Murakami
31
病院で存在を知り、図書館で借りてきた本。 物書きなら実名で責任を負うという著者の姿は共感できるし、かっこよかった。 ちょっとエリート意識が強すぎるのが難か?2017/11/01
ももたろう
31
スマホはアヘンである。現代はスマホ中毒者が増加している時代だと思う。電車に乗れば、左右前後の人がスマホをいじる姿は珍しくない。かく言う私は、無駄にラインやネットで他者と群れることはないけど、スマホがなくなれば気になる。この感想だってスマホで打ち込んでいる。 本書で著者が言いたいのは「スマホの普及によって、一人で自分と向き合う時間がどんどん失われている」と言うこと。誰かとどこかで繋がっていないと不安を感じる人間がスマホの普及やネット社会の拡大によって大量に出てきたということ。使い方次第だと思う。2017/07/17
Prince of Scotch
23
「ネットが集中力を奪う」(188ページ)という一文が、スマートフォン(以後、スマホ)を利用する際に生じる最大の弊害と考える。明確な目的をもって効率的にスマホを用いるのであれば問題はないが、本来の目的から逸脱しSNSやネットゲームに興じてしまうと漫ろに時間を浪費して注意力も散漫になってしまう恐れが非常に高いと著者は主張する。本書の趣旨である「スマホ断食」には賛成だ。意識的にスマホから離れる時間をつくることで、スマホを自律的に使えるようにすべきだと考える。2021/01/14
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