小説 土佐堀川―女性実業家・広岡浅子の生涯 (新装改訂版)

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784267019937
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

近代日本の夜明け。未だ女性が社会の表舞台に躍り出る気配もない商都大坂に、溌刺たる女性がいた。常に全力、七転八起を超える九転十起のがんばりで、大坂の豪商加島屋を切り盛りし、命の重さに想いを馳せ大同生命を興す。女性教育にも心血を注ぎ、日本女子大学の創立にも関わった、さっそうたる女性の一代記。

著者等紹介

古川智映子[フルカワチエコ]
県立弘前中央高校、東京女子大学短期大学部英語科、同大学文学部日本文学科を卒業。国立国語研究所で『国語年鑑』の編集に従事、その後東京都内の私立高校教諭を経て、執筆活動に入る。日本文芸家協会会員。ヴィクトル・ユゴー文化賞受賞(フランスのヴィクトル・ユゴー文学記念館主催)。潮出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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あん

88
朝ドラがとても面白いので、ネタバレも覚悟の上で原作本を読みました。 幕末から明治にかけての激動の時代に、嫁ぎ先のために各地を駆け巡り、炭鉱を経営し、銀行を設立し、女子大の開学に尽力し、大同生命を設立した、女性実業家・広岡浅子の生涯。成功しても終わりがなくて、「九回転んで十回起きる」の精神で、真っ直ぐ前を見据えて進んでいく素晴らしい女性です。今まで知らなかったことを後悔したので、関連本も読んでみたいです。2015/12/23

Mumiu

82
朝ドラ「あさが来た」の原案で、ネタバレ気分で読む。とにかくパワフルでびっくりぽんな女傑。本人もまあすごいけど、出てくる人たちがとにかくすごい!五代さんとか初めて知りました。ヴォーリズ夫妻も出てくるかなあ。あらためて浅子の働きぶり、築いた人脈の大きさに感心する。そしてその生き様が彼女のの残したものとなった。2015/11/21

雪風のねこ@(=´ω`=)

81
明治維新~大正期という激動の時代だったからこそ、大きく伸びる好機でもあったのだろう。決して自己のみの益を追求するのではなく、広岡一家、大阪、そして後生の為に尽くした浅子の努力がとても眩しい。けれども本人は性分、つまり当たり前の事で、特別努力したとは思ってないんだろうなぁ。人が寄る家は栄える。より多くの人に逢い、人の寄る、寄りやすい環境(学校、職場環境、講演所)を整えた事に因って、栄えたんだなんと思う。2016/05/03

ゆみねこ

72
江戸末期に京都で生まれ、大阪の両替商加島屋に嫁いだ広岡浅子。近代日本初の女性実業家として、更には女子教育に力を注いだ人生。「九転び十起き」の前向きなその生き方は清々しい。この秋からの朝ドラ「あさが来た」の原作本です。どんなドラマに仕上がって行くか、テレビでも楽しめそうです。2015/08/27

かずよ

66
朝ドラ「朝が来た」の原作本。ドラマ以上に浅子は逞しく、壮絶な人生を送ったのですね。五代友厚はほんのちょっと出て来ただけでしたね(笑)全く別物としてドラマ楽しみたいと思います。2016/01/13

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