内容説明
人生は一枚の壮大なキャンバスである。井上ひさし、赤塚不二夫、手塚治虫、本田美奈子…、人生の先達たちが、自身の終末と向き合い、最後に描く「新たな生」とは。著名がん患者19人の終末期の物語。
目次
1章 続く者に託す(井上ひさし―最期の仕事は「生きることの尊さ」を伝える後継者づくりだった;梨元勝―一本気な芸能レポーターは死の直前まで仕事と家族を愛し続けた ほか)
2章 家族とともに(赤塚不二夫―二人の伴侶の後を追ってギャグ人生にピリオドを打った;河野裕子―死後も生き続ける歌人の「暮らしの言葉」 ほか)
3章 仕事を糧に(手塚治虫―死の淵で「生命の尊さ」を描き続けた「マンガの神様」;深浦加奈子―人生の最期に原点回帰。「舞台女優」として生きる ほか)
4章 人とつながる(本田美奈子―病の中でも夢と勇気を与え続けた;大沢啓二―「親分」は死の間際、ボールを求めた ほか)
著者等紹介
常蔭純一[ツネカゲジュンイチ]
1953年大阪府生まれ。龍谷大学卒業。編集プロダクション勤務後、フリーランス・ライターとして活躍。医学、科学、教育など幅広い分野で、執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
18
「恐縮です」でお馴染みの、故梨本勝さんは、 カメラが回っていないところでは、実は、 病気のデパートのような人(33頁)。 その片鱗も見せなかった。 金子哲雄さんのような、 人に弱みをみせない人だった。 なかなかできたことではない。 ノーベル賞にもっとも近い研究者、 物理学者の戸塚洋二先生(115頁~)。 ニュートリノに重さ、質量があることを 発見したことで著名なようだ(120頁~)。 爆発的な読書力、中島梓氏(162頁~)。 2014/05/07
ペカソ・チャルマンチャイ
2
手術をした人、しなかった人。色々な条件があるのでしょうが、一体、正解というのはあるのでしょうか?今なくても、今後見つかるのでしょうか?今思うのは、後悔する死に方はしたくないということです。2014/01/16