内容説明
失踪した母、殺害された父。そこから悲しみの連鎖は始まった。私は“幸せ”ですか?人間の“業”とは、そして幸福とは。乱歩賞作家が問いかける、予測不能の人間ミステリー。
著者等紹介
鏑木蓮[カブラギレン]
1961年京都市生まれ。佛教大学文学部国文学科卒業。06年に「東京ダモイ」で第52回江戸川乱歩賞受賞。日本推理作家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
128
鏑木作品だからと期待して一気に読了。ちょっと期待値を上げ過ぎていたか・・こんなに心身になってくれる中原夫婦はありがたい。が、苦しいね有子は。大丈夫、母親とは違うさ。ちゃんと超えて生きて行かれるよ。馬鹿息子はどこにでもいて、馬鹿な親もまたいるのは自然の流れか?この結果は遣る瀬無さすぎるが・・「人間の生活は『不仕合わせ』の連続だが、『不幸』とばかりは言い切れない」には唸った。タイトルの意味が最後に分かったが、少しは私自身のこれまでを思うとわかる気もする。この閉塞感・・しかし、ここでしか呼吸が出来ない私がいる。2016/05/19
紫綺
122
関西が舞台の話が多い鏑木さん、か弱い女性と頼りになる中年男性というパターンが多いような気がする。信じ切る力の大切さと正義と悪の難しさを考えさせる作品。2016/04/23
タックン
86
鏑木さん4冊目読了。2時間ドラマのノベライズみたいな作品が読んでの印象。ミステリーっていうより人間ドラマに近い。主人公の19歳の短大生の心理描写は巧ではある。父親が殺されて始めは置いて出ていっていまった母親絡みの描写が多かったけど途中で母親のことが置いてけぼりになったような乱雑な扱いになってて閉口した。それに題名があ・・・・・・?結局はボンボンどら息子とバカ親父かあって感じ。あんな理由で殺されちゃう父親や半身不随になっちゃう少女が可哀想。2015/03/12
ダイ@2019.11.2~一時休止
68
描写が丁寧だなって感じ。主人公がかわいそうでした。2014/02/10
yukision
67
母親は失踪、父親と肩を寄せ合って慎ましく暮らしていた短大生に父親が殺されたと連絡が入る。派手さは無いが、支えてくれる人たちの優しさが心に沁み、再び歩き出して支える立場になる未来が感じられる、人間ドラマ的な比重の大きいミステリー。2021/08/20
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