内容説明
抗老化も吃驚の、面白すぎる“大人の熟成”のオンパレード!吉行淳之介、鶴田浩二、幸田文、ヘンリー・フォンダ、松井秀喜、伊丹十三、市川雷蔵、フランク永井、若尾文子、森繁久彌、堀文子…著者が出会ったいろんな大人のいろんな流儀―。
目次
吉行淳之介流
鶴田浩二、極上の酒の飲み方
幸田文、粋で無邪気な気遣い術
毒の按配
ヘンリー・フォンダの歩き方
お辞儀の美学
笑い方という厄介な世界
悠然たる脇役、斎藤達雄
大人びた大リーグの匂い
豪華船上の老紳士〔ほか〕
著者等紹介
村松友視[ムラマツトモミ]
1940年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業。中央公論社勤務を経て執筆活動に入る。82年『時代屋の女房』で第八七回直木賞受賞、97年『鎌倉のおばさん』で第二五回泉鏡花文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐伯りょう
5
アンチエイジングが全盛で、若々しくあることに夢中になる人は多くても、深い魅力をもった大人の風格を持つ人物がなかなか見当たらなくなった今、アンチテーゼとして成熟した人生の達人を村松氏が紹介。取り上げられる人物は映画俳優が多いが、唯一この本に二度紹介されている野球の松井秀喜選手など、人選がバラエティに富んでいて楽しいエッセイだった。"極渋"の大人の流儀に憧れます。2010/12/28
BJ
0
14002014/08/15
呑司 ゛クリケット“苅岡
0
自慢話をして、話しが長く、何回も同じことを繰り返すような齢になった。貴方は野暮な大人ですよと言われたように思う。粋な大人、またはちゃんと大人になった人を身の回りで探すと意外と邂逅の機会は少なく、努力して探さなければと思わされる。きっと外国船に乗るような老紳士は居るはずだから。先ずは自身が、ちゃんと大人になることか。2021/02/06