出版社内容情報
乱世の奸雄
黄巾の乱平定後、劉備は安喜県の警察署長に任ぜられたが、賄賂を要求する督郵を張飛が叩きのめし、三人は逃亡する。
その頃、宮中では世継ぎ争いが勃発。董卓は大軍を率いて洛陽に乗り込み、陳留王を帝にすえると、暴虐の限りを尽くす。見かねた曹操は、各地の豪雄に董卓追討の檄を飛ばす。
目次:
十常侍/勅使/放浪の旅/乱兆/何進将軍の死/西涼の董卓/荊州の父子/赤兎馬/暴虐将軍/青年曹操/奸雄立つ
三国志関連地図
三国志通講座①「宦官」 井波律子(国際日本文化研究センター教授)
後世まで物議を醸す乱世の奸雄・曹操の魅力 岡崎由美(早稲田大学教授)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
35
「三国志」第二巻。『漢室の風雲』「三国志」劉備は“棘や枳のようにトゲのある木の中には良い鳳は住まない” と言うことで、腐敗した漢王朝から退いてしまう!漢王朝が衰退した理由が良くわかるエピが満載で。宦官の悪辣さ、恐るべし!でも400年王朝が続いたなんて、逆に感心してしまう(o^O^o)。そして裏の主役とも言える曹操の登場。あの有名な“呂伯奢”のエピ、うーん、凄い!2022/10/05
くぅ
34
"天下の乱れは天下の乱れにあらず。官の乱れにあるという"これまさに。現世、日本でも全くそうだなぁ。劉備が主人公だからそりゃ劉備がよく描かれてるんだけどなー(三国無双だと呂布を選びたくて必死になっても劉備は選ばないんだよなー笑)そして呂布が…強いけどあんまり賢くなかったの??なんだかショックだよ。2019/10/27
アポトキシン
17
この巻には劉備らは殆んど出て来ず、漢王朝とそれを取り巻く重臣たちがメインである。崩壊寸前の王朝や将軍や重臣たちの権力闘争は腐敗もいいところで、もはや殺るか殺られるかの世界である。結局王様というのはお飾り的な存在で周りの人間にいいように使われている訳であり、権力とは程遠い存在であると思った。145頁で「霊帝」を「隷帝」となぞらえたのはいい例だと思う。董卓も黄巾賊や十常侍のような末路を辿るんだろうな。2019/11/19
Squirrel
17
劉備たちの目指している社会と今の社会があまりにも違いすぎます。でも、無理やり突き進んで命をなくしては元も子もないので、今は我慢のときなのでしょう。そして官側の贅沢、賄賂、都合の悪いものは殺してしまうなどの行いには、読んでいて憤りを感じ、こんな時代があったことに悲しくなります。後半は曹操の話でしたが、勘違いで起こった皆殺しは悲しいです。全体的に楽しかったり、笑えたりという内容ではないが、これからどうなっていくのか読み進んでいきます。2011/04/20
biba
4
面白い。でも、こんな世界があったのかと思うと、辛いな。2017/08/20
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