潮文学ライブラリー
九十三年〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784267017254
  • NDC分類 953
  • Cコード C0398

内容説明

ヴァンデ軍を鎮圧するために派遣されたゴーヴァン。しかし、共和国政府はゴーヴァンのやり方が気にいらず、シムールダンを監視役につける。「剣と絶対の共和国」を説くシムールダンに対し、ゴーヴァンは「理想と精神の共和国」をかかげ、かつての師弟は反目しあう。革命と良心の葛藤劇。

著者等紹介

辻昶[ツジトオル]
1916年東京生まれ。2000年5月死去。東京大学仏文科卒。東京教育大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

和夫

1
ヴィクトル・ユゴーの最晩年の名作。凄まじい戦闘、人間愛、法と人間、保守と革命など「人間」をテーマに物語は展開する。長編で難解な部分もあるが、もっと多くの人に読んでほしい。2018/08/26

ほしいもアボカド

0
革命が声高に叫ばれる今だからこその一冊。                                       ~人は思い出されているかぎり、死なないのだ。思い出すとは、呼びもどすこと。                              山田 稔2015/12/18

おおくま

0
精神がぶつかり合う場面の連続で、あまりの展開に言葉を失う。ユゴーが人間の精神に求める理想は非常に崇高で、遠大。しかし、この思想の種子は読者の生命に宿されたのではないか。主人公は、民衆のイメージが作った革命の象徴「ギロチン」に潜む矛盾と戦ったともと感じる。ユゴーの革命の精神を読んだことで、ユゴーの言うところの(精神的な意味での)「フランス革命」「九十三年」は、21世紀の今もまだ続いていると感じた。革命はあまりにも長く深いものであると思う。2013/01/06

YSK

0
パリの革命時1793年ごろの話。 後半までは、ずっと景色などの描写が長く書かれていて、 少しつまらなくも感じたが、後半では展開がかなり変って驚いた。 ゴーヴァンがランとナックの代わりに死ぬのは納得できなかった。2012/03/25

meirokun

0
古典文学の最高峰。暴君ラントナックと英雄ゴーヴァンとの最後の会話は圧巻。2010/03/15

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