内容説明
時代は宝暦年間、深川の老舗料亭「江戸屋」―。女将秀弥と娘玉枝の波瀾の人生を描く人情時代小説。
著者等紹介
山本一力[ヤマモトイチリキ]
昭和23(1948)年、高知県に生まれる。都立世田谷工業高等学校電子科卒業。会社員を経て平成9(1997)年に「蒼龍」で第77回オール読物新人賞を受賞。12年に初の単行本『損料屋喜八郎始末控え』を上梓。14年には『あかね空』で第126回直木賞を受賞
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感想・レビュー
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あかんべ
5
老舗料理屋の次代女将として生まれたときから羨んではいけない、甘えてはいけないと育てられえた。苦労のすべては若女将となるまでが一番したのでは?八木との恋愛は薄すぎて現実ばなれしている感じ。2013/03/29
藤枝梅安
3
山本一力さんの「深川もの」である。 過去のいくつかの作品にも登場した、深川・富岡八幡ちかくの老舗料理屋江戸屋。 その女将は代々「秀弥」を名乗っている。 この話は、四代目秀弥の幼少時からの成長を描いている。 秀弥を支えるおなじみ鳶の政五郎の他、 秀弥が玉枝と名乗っていた幼少時代の踊りの師匠春雅とその夫・福松との交流が 清々しい読後感を与えてくれる。2009/05/16
thian
2
今までに読んだ一力さんの本の中にも度々脇役として登場していた江戸屋の秀弥が主人公。他の作品に出ていた秀弥が何代目かは分からないけど・・・。ほかにも岡満津さんとか政五郎さんも聞いたことがあるような名前。自分を憐れむことは毒という言葉、忘れないようにしたいと思いました。2013/02/23
nchiba
2
細腕モノというのはちょっと違うな。「だいこん」も女手で店を盛り立てる話だけど、こっちは老舗の女将。小さい頃から品格を身につけていく主人公が魅力的だ。深川の魅力もたっぷりで、山本一力の本領発揮という感じのとてもいい作品だった。2010/07/06
やぶやぶ
1
★42010/02/13