内容説明
丁稚奉公から身を起こし、一介のお好み焼き屋から今日の地位を築き上げた秘訣は、ひとりの人間を徹して大事にすることだった―。「ナニワの名物社長」の涙と感動の物語。
目次
一人を大切にするリーダーは必ず成功を勝ち取る
勝負の世界は勝ったものが強いのだ
従業員の潜在能力をどう引き出すか
いつも仕事のことを考えてきた
相手の心にひびく「口コミ」術
修学旅行生にトイレ掃除をさせる理由
「非行少年」引き受けます
人づきあいの秘訣は「誠意」につきる
「人財」のネットワークはこうして築け
一言の「励まし」が勇気と活力を与えてくれる〔ほか〕
著者等紹介
中井政嗣[ナカイマサツグ]
昭和20年(1945年)奈良県生まれ。中学卒業と同時に乾物屋に丁稚奉公。昭和48年大阪ミナミ千日前にお好み焼き専門店「千房」を開店。大阪の味を独自の感性で国内のみならず海外にも広める。その間、昭和61年40歳にして高等学校を卒業。現在、自身の体験をふまえた独特の持論で社会教育家としても注目を集め、全国各地で講演を行う。道頓堀商店会会長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
手押し戦車
9
チリメンジャコは口に入れたらすぐ無くなる。チリメンジャコを餌にサバを釣る。サバは一日は食える。サバを餌にマグロを釣るマグロは一ヶ月食える。マグロを餌に鯨を釣る。鯨は長い間食える。経営は忍耐と目標達成の繰り返しにより、目標のハードルを高めて行く事で知識は入れるもの出すものは知恵と工夫の繰り返し。人脈とは相手が主導権を握り、誠実、謙虚の経営が求められる。お客様は相手の心を即読み取る裁判官。人は欠点が有るからこそ強みを見つけ褒めて伸ばして行くと自然と本人が自分の弱みを改革する努力をする様になる。やろうとする心!2014/06/09
黒頭巾ちゃん
7
「For you」の対象は、もちろんお客様があります さらに、「従業員」や「地域住民」までに広がりを見せています そして、それらの人たちに行動を示しているのです。 例えば、従業員に対しては「人間教育」、地域住民に対しては「掃除」などです。 口に出すだけでなく、しっかりと行動しています。 我々も小さなことでいいので、「For you」を実践すると住みよいに日本になると思います2013/04/13
凌🔥年300冊の読書家🔥
3
お好み焼きのお店の創業者の話。 情熱と実践。2019/08/25
ゆりゆり
3
今の世の中は人を雇う際、即戦力となるかどうかが大きな目安の一つになる。経営者はそういう目で面接をするし、労働者はそれを見越して資格取得に奔走する。正直この本を読んで、今時この著者のような経営者はいない。そもそも「人材を育てよう」なんて暢気なことは企業側も言っていられないと思った。ただ、労使の関係を取っ払って、この本と対峙したとき著者の考え方や生き方から学ぶものは大いにあるはずである。「人に育てられ、人を育てる」理想的な社会である。まさに「古き良き時代」だ。2010/08/23
藤吉 功
2
非行少年で教師を殴る、その彼を採用された、『千房』というお好み焼き店舗、創業者。改心させて人財にしてしまう器の大きさ。どのエピソードもその人間性の素晴らしさは圧巻。息子がいじめられてる時に学校に行き、いじめをしている生徒を見つけた。普通なら、先生に告げ口をするが、それをせず、『教科書を出せ、先生の言う事を聞け』それだけしか言わない。そしていじめが完全になくなった。何度も読み返したい名著、古本屋で購入しましたが、是非とも読んでいただきたい内容ばかり。感動する内容ばかり。素晴らしい!2013/10/23
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- 電子書籍
- 読むたびに、心がスーッと澄みわたるお話…