出版社内容情報
歌人である著者が原作のもつ深い味わいに留意しつつ、『源氏物語』全54帖を流麗な文章で一冊にまとめあげた好書。各帖には、54人の一流日本画家のカラー挿絵も収録。絵巻物語としても堪能できる。
内容説明
王朝ロマンの最高峰「源氏物語」全54帖の華麗にして深遠な世界を1冊に凝縮。
目次
桐壷
帚木
空蝉
夕顔
若紫
末摘花
紅葉賀
花宴
葵
賢木〔ほか〕
著者等紹介
馬場あき子[ババアキコ]
1928年東京に生まれる。昭和女子大卒。早くから歌人として活躍するとともに評論においても現代短歌だけでなく、古典や能など多方面にわたる著作をもつ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はちてん
31
源氏五十四帖それぞれのダイジェスト。硬質な文章でまとめられている。ただ、源氏を全く未知な状態で読んで全体をざっくり把握するタイプの掌編ではない。『ご存知の』付きで楽しめると思う。各帖に載っている絵画が興味深い。こんなイメージの捉え方があるんだ!と。2014/06/19
ぼんくら
6
源氏物語54帖を歌人の馬場あき子がコンパクトにまとめたもの。月刊「潮」に54回にわたって連載されたもので、各章に現代日本画家54人が描いた現代の源氏物語絵を収録という豪華な一冊。ちょっと大急ぎで源氏物語を知る必要があって読みました。とてもわかりやすく大まかな内容は把握できました。和歌には訳もあってさすが歌人です。とはいえ登場人物が多過ぎ~。次はちゃんと(現代語訳ですけど)読もうっと。2011/06/18
nocturne2015
5
それぞれ違う人が描く挿絵が良い。2020/08/31
てくてく
5
源氏物語のストーリーを楽しむというよりは、全54帖それぞれに日本画家が絵をそえており、その絵が何を描いたのか(ストーリーの何に注目したのか)を楽しむための本。待合室などに置いておくと良いかなという本。2020/02/29
ず〜みん
3
図書館の本で読破。正統派歌人の訳した和歌と綺麗な絵画を見て楽しむ源氏物語、みたいな感じ。2012/08/18