内容説明
自伝文学の白眉「詩と真実」第1部・第2部。ゲーテ自身の生活記録を追った魂の遍歴。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
泉のエクセリオン
8
ゲーテ誕生から、シュトラースブルク大学在学までをゲーテ自身が時に楽しそうに、冗談混じりに、時に懐かしく振り返る内容豊かな自伝となっている。ゲーテの緩慢な生の歩みを覗いている感じであると思った。しかしゲーテらしさがないわけではなく、第一部でフランス軍の宿舎として家の一部をフランスの伯爵に貸した際に、ゲーテの父はかなり失礼な態度をとり、相手を激昂させてしまう。その際に向かいの通訳さんが将校を宥める様子などは面白かった。「・・そこを一つ御自制なさって下さい・・そのために万人が等しく貴下を褒めたたえるでしょう」2024/12/01
twinsun
8
まずはゲーテの青少年期。勤勉と持久力をもって新しいものに興味をもち前向きに行動し学んでいくがゆえに時間は工夫すればいくらでもあるという発言や、私たちが希薄、冗長、空虚な時代から脱出する第一歩は、ただ明白、精確、簡潔を旨とすることによってのみ達成されるだろうという考え方も引き出されてくる。自分にも無限の一歩ずつが目の前に続いているような気にしてくれる。2022/05/26
讃壽鐵朗
5
これは自伝と言うより、創作であろう2017/03/20
MatsumotoShuji
0
040116