内容説明
傑作「ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代」。壮麗なバロック建築を髣髴とさせる傑作ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
泉のエクセリオン
8
『ファウスト』『西東詩集』と並ぶゲーテ晩年の長編小説。『修業時代』の続編であり主人公であるウィルヘルムやその息子フェーリクス、ヤルノ(モンターン)といった懐かしい登場人物たちが再び登場する。しかし、前作のように小説として一貫した内容ではなく、いくつかの挿話、箴言で構成されている。その理由は、もはや主人公はウィルヘルム一人ではなく、いくつかの挿話の人物たちも『諦念の人々』であるからであろうか。完成させた人格(教養)を社会において実践すべく、その夢を(理念を)当時フロンティアであったアメリカに託すのである。2026/01/08
泉のエクセリオン
3
「ウィルヘルムマイスターの修業時代」の続編。執筆の動機の一つに、シラーが生前に「修業時代を終えたウィルヘルムは何処へ行くのか?」と聞かれたからだという。修業時代を終えたウィルヘルムは、息子のフェーリクスと共に各地を前作の登場人物と再会しながら遍歴し、「塔の結社」の使命を果たして行く。前作では演劇人として描かれていたが、今作では外科医としてのスキルを身につける。各人が各々の天分にあったスキルを身につけ、社会に有用な人間になっていく長編小説・・なのだが活躍するはずの社会をゲーテをして、やはり描くことが出来ない
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