内容説明
新世紀は人間性を至上とする“人間共和”を待望している!高潔な亡命革命家の理想を継ぎ、永遠の都ローマで、若き下院議員ロッシィは、ブルーノら民衆と共に立ち上がった。人間共和の旗を掲げて。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
218
著者・ホール・ケイン(1853年~1931年)は、英国の小説家・劇作家・詩人・批評家。彼が書いた小説(15作品)は、主に『不倫』『離婚』『家庭内暴力』『不当性』『宗教的偏見』『女性の権利』等といったテーマを扱っている。特に本作『永遠の都』は、当時世界中で100万部以上を売り上げた作品。物語は序章で1879年のロンドンから始まるが、すぐに(第1章~)20年後のローマへと舞台が移る。当時のイタリアでは、長きに渡ってフランスやオーストリア帝国など大国の強い影響力下にあって小国の割拠する状態にあった。2021/12/14
マッピー
17
主人公は、幼い時に両親を亡くし、里親から奴隷商人に売られ、イギリスで乞食の売り上げを大人たちに取り上げらるなどして、生きる希望も手段もなかったところを、イタリア移民の医師に拾われたデイビット・ロッシィ。ヒロインはその医師の娘・ローマ。最初は話が全然見えなくて、ちんぷんかんぷんだったのだけど、読み進めるうちにこれは『モンテ・クリスト伯』のような面白い作品胃になるのではないかと思い始める。が、とりあえず思い始めたところで、続く。くう~。2024/11/09
湖都
14
時は1899年。政治理想に燃える青年ディビッド・ロッシィと、彼の恩人である養父の娘ローマが、永遠の都ローマで運命的な再会を果たす。ローマは、ロッシィの敵である総理大臣の婚約者的存在。それなのに義兄妹である2人の間には恋心のようなものも芽生えていく。まだまだ物語は始まったばかりで、「総理大臣振ってロッシィとくっついちゃえば簡単じゃね?」と単純に思うのだが、とりあえずロッシィの理想の行末と2人の恋路を見守ろう。ローマが地名と人名でかぶっているのが、ちょっと紛らわしい…。2021/05/12
ゆりゆり
5
1899年の、イタリアを舞台にした話。人間共和という理想を掲げて若き下院議員ロッシィと民衆は立ち上がろうとする。ロマンスもありで、堅苦しいと言ったら革命家や民衆にしかられそうだが、やっぱり甘味が時々あれば読みやすい。では中巻へ!2014/07/29
Seiko Yatabe
3
革命家ロッシィとローマという女性のお話し。ロッシィの考え方が素晴らしく、物語は恋愛に発展していくのですが、革命の兆しが見えるワクワクする内容でした。 中巻も楽しみです。2017/09/02
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